父が韓国人、母が日本人のもとに生まれた著者は、在日韓国人だった。日本国籍を取得して国会議員に当選し、民進党参議院議員である。 多くの人が韓日関係が厳しい時代だと指摘する。もはや定説になっているようだ。だが、著者は「昔に比べればマシだ。日本人が韓国を知るようになったからだ」と言う。 韓日ダブルの出自ゆえに、両国の微妙な関係には、幼い頃...
副題に『空と風と星と詩』誕生の秘蹟とある。著者はNHKディレクターだった1995年当時、戦後50年の企画として韓国KBSと国民的詩人・尹東柱を題材にドキュメンタリーを制作した。その後の取材等も含めて、詩人の人間性や文学性に新たに光を当てたのが本書である。 「死ぬ日まで空を仰ぎ一点の恥辱なきことを」で始まる「序詩」の強烈な印象は、見た...
タイトルにある東京・四谷にある聖イグナチオ教会の鐘は、戦後ドイツから贈られたものだ。武器を溶かして作られたという。人の生命を奪った武器が、平和を祈る鐘に姿を変えた。同じくドイツから贈られた鐘に、広島の平和記念聖堂の鐘がある。 ソウル生まれの著者が、東京に住んで半世紀が過ぎた。韓国の文化を日本で幅広く紹介しながら、その一方で茶道や華道...
悪女たちの波乱万丈の人生をまとめた、康煕奉著『朝鮮王朝と現代韓国の悪女列伝』が、双葉社から刊行された。 現代の韓国では過去にも社会を揺るがす悪女たちのスキャンダラスな事件が起きている。現代では、強大な権力を持つ大統領を後ろから操っていた崔順実が最たるものだ。一方、朝鮮王朝では、即位まもない王を毒殺した文定王后やカトリック教徒を虐殺し...
住民〞手作り〟の秘境の駅観光列車で一躍脚光 「駅」をテーマに、韓国の鉄道の旅情を紹介する、栗原景さん(フォトライター)の連載を今号より開始する。 ある秋の朝、江陵行きの各駅停車「ムグンファ号」から、小さなホームに降り立った。隣を流れる川は、洛東江だ。山あいの、小さな...
支える韓国の人たちがいた 存命なら、8月には90歳を迎えているはずだった望月かずさん(1927〜83年)。韓国戦争で親を失った孤児133人を韓国で育て上げた日本人女性だ。35歳のときに理髪師の資格を取得してから「愛の理髪師」と呼ばれた。この2月にはソウルの大学路で、かずさんを描いた演劇「オンマ」が劇団...
最新の韓国ドラマを紹介する『韓国テレビドラマコレクションプラス』(キネマ旬報ムック)が今月、キネマ旬報社から発売された。 同誌は、韓国テレビドラマ年鑑『韓国テレビドラマコレクション』から生まれた、新しいムックだ。 この春、韓国で話題になった3作品が、DVD化されるという情報をはじめ、韓国ドラマに精通するライタ...