日本の植民地支配下に生きるソウルの日本人一家の物語を描いた青年団第64回公演「ソウル市民5部作連続上演」(作・演出=平田オリザ)が29日から12月4日まで、東京・武蔵野市の吉祥寺シアターで行われる。 植民地支配の本質と、そこに生きる人たちの「滑稽な孤独」を描いた物語。「ソウル市民」4部作に加え、もう一つの「植民」の形を描いた新作「サンパ...
京都を拠点に活動する高麗茶道伝統茶苑(申雅孔院長)主催の「韓日露親善民衆文化交流会」が9月10日、大阪・豊中市の在大阪ロシア連邦総領事館で開催された。 交流会は、韓国とロシアの友好関係の促進と、大阪市とロシアのサンクトペテルブルグ市が姉妹都市提携を結んでいることから、3国の絆を深めようと高麗茶道19周年の記念行事として行われた。...
18世紀初頭の東アジアを舞台にした、壮大な冒険ロマンである。 主人公の対馬藩士、阿比留克人(あびる・かつんど)は、新井白石の学友雨森芳洲の薫陶を受けた若者だ。朝鮮語や漢語、武術に優れ、釜山の倭館に赴任した。いつしか、徳川幕府の密命を帯び、朝鮮朝の特殊工作員、李順之とは裏取引をする仲になっていた。 5年後、朝鮮通信使に随行し...
逸話中心に楽しく「深韓流」を誘う手引書 両書は「知れば知るほど面白い」シリーズ(じっぴコンパクト新書)として相次いで発刊された。著者は、韓日関係や韓国の文化・歴史・スポーツの分野で著作の多い在日2世(57)だ。なかなかの姿勢・視点をもっている。 「歴史は逃げていかない。それどころ...
エッセイ6編を織り込んだ著者の第5歌集。第1歌集『鳳仙花(ポンソナ)のうた』、第2歌集『ナグネタリョン』などと同様、社会の差別、民族の悲しみと怒り、在日を生きることへの深い思いが作品の根底に流れている。 「さみしさのとなりあわせになにもなし13歳からたそがれていた」 三重県伊賀市(旧上野市)に生まれた著者は、小学校に上がる...
本紙1面に同じタイトルで2004年7月から連載されている。これからの掲載予定稿を含めて、1冊にまとめた。 古代中世歌謡、漢詩、民謡と歌曲、近代自由詩、時調の5部門で150余の代表的な詩歌が対訳と解説付きで収録されていて、自ずと、韓国詩歌の歴史が概観できる。最も力が入っているのは植民地支配下の、何かに託して独立への希望を詠う、民族的な情調...
あえぐ人民に心かよわせ 「教育熱心で、国民の意識が高く、勤労意欲の高い民族を抱えた国が、なぜ、今もなお『食べる問題』すら、解決できないでいるのか」 中国の支援でかろうじて生きながらえるような状態にある。しかも、何の実績もない20代の若者に権力が世襲されようとしている北韓。 「感...
著者が一貫して描いてきた人間の欲望と心の傷、植物性、死、存在論の問題が凝縮された秀作と評され、韓国で最も権威ある李箱文学賞を受賞した。 ごく平凡な妻・ヨンヘが、夢を見たことをきっかけに突然、肉食を拒み、日に日にやせ細っていく。父親が無理やりにヨンヘの口に肉を押し込むと、ヨンヘは手首を切る。彼女をそこまで追い込むものは何か。...