社会の底辺で虐げられた民衆の立場に立ち、多くの在日同胞に慕われた布施辰治弁護士(1880〜1953年)の生涯を描いたドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」(池田博穂監督・同製作委員会編、1時間37分)がこのほど、完成した。完成有料試写会が28日、なかのZERO小ホールで開かれる。 映画は日本の敗戦直後の闇市から始まる。当時、定職を持たず、貧困のど...
「書はある意味で、人間の歴史の文化的象徴でもある。人間の精神性がそこにはあると思っている」と話す書家の金周會さん(50)。韓国のハングル書芸(書道)については、日本ではあまり知られていない。ハングル書芸の奥深さなどを聞いた。 一字、一画に精神性 「人生かける価値ある世界」 韓国は15世紀半ばまで固有の文字を持たず...
千葉と大阪 千葉・習志野市に在住する演奏家で構成される、「町の音楽好きネットワーク」は、昨年6月24日に亡くなった韓国歌曲の呉鉉明さんを偲ぶ音楽会「見果てぬ夢」を6月6日、習志野市民会館で開く。 呉さんは04年から3年間続けて町ネットコンサートに出演。住民と交流を深めてきた。 当日は呉さんと60年におよぶ友情を育んできた...
NHKと争い、最高裁をして氏名の読み方には人格権があると認めさせた故・崔昌華牧師の人権獲得運動の軌跡をたどる企画展「1円訴訟‐名前はチォエ チャンホァ」が、在日韓人歴史資料館企画展示室(韓国中央会館別館内)で始まった。 展示資料はパネル40点のほか、民族読みを併記した名刺、手紙、日記、写真アルバム、在日同胞の基本的人権の保障を訴えた日本政府に対する...
美しさと力を同時に成就する方法は、意外に簡単です。集まることです。数万輪が集まった花は荘厳な美しさと、人々に深い感動を与えます。 韓国の人たちは災難にも、祝いにも大勢で群れることに慣れています。ワールドカップが近づいています。赤い服に着替えて集まれば、花のような力を発揮するでしょう。 文責=ギャラリーkyo 作家・許旭 (2010.5...
金起林は1908年に咸鏡北道で生まれ、東京、仙台に計7年の留学を経て帰国、解放前後の激動期にモダニズムの立場から時代をリードした詩人・批評家、そしてジャーナリストである。6・25韓国戦争さなかの1950年8月に拉北されたまま消息を絶つまで、詩を中心に小説・戯曲・随筆・各種評論など旺盛な文筆活動を続けた。 彼の作品には植民地支配に対する怒りが滲み、健...
本書は植民地時代の韓国に生まれ、戦中戦後の混乱期の日本を生きた一女性の、84年の人生を綴った自叙伝。 貧しいながらも両親の温かい愛情に包まれて育った。だが十分な食べ物がなく栄養失調で妹を、次いで父親を亡くしたことから生活は一変する。10歳のとき、母親とともに玄界灘を渡った。16歳で、兄の決めた27歳の同胞男性と望まぬ結婚をする。計り知れない苦労が待...
14章だて、485㌻にもおよぶ本書は、第2次世界大戦(アジア・太平洋戦争)後における新しい「日本国」の民主化体制のもとに遺された①旧体制的要因「昭和天皇〈裕仁〉‥天皇制」を主軸に②彼にまつわる政治心理史的な諸問題を③靖国神社に合祀されたA級戦犯という霊的存在を媒介に、日本の天皇・天皇制史問題を幅広く考察したもの。 「人間としての明治天皇や昭和天皇」...