掲載日 : [2009-09-30] 照会数 : 3731
強制労働の記憶碑に 紀州鉱山
同胞・市民が来春建立 三重県熊野市
【三重】県南部の熊野市紀和町の紀州鉱山(石原産業経営、78年閉山)に強制動員され、亡くなった同胞を追悼する碑の建立計画が現地で進んでいる。中心となっているのは、10年ほど前から事実の掘り起こし作業を進めてきた市民団体「紀州鉱山の真実を明らかにする会」。賛同団体には地元の民団三重本部(申載永団長)も加わっている。
1940年から日本の敗戦までに紀州鉱山で苛酷な労働を強いられた同胞は1000人を超す。紀和町の慈雲寺本堂に置かれている『紀州鉱業所物故者霊名』によれば、犠牲になった同胞は名前が明らかになっているだけでも32人に上る。
同会は6日、県教育文化会館で第2回集会を開き、来春の碑建立計画を発表した。報告によれば「紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑を建立する会」を発足させたのは昨年8月のこと。今年7月には碑を建立するための土地200坪を入手し、来年3月28日に除幕を予定している
建立する会の関係者は「当時、強制労働で亡くなった英国人捕虜16人の追悼式は毎年行われており、町史にも記載されている。だが、同じ強制労働で亡くなった朝鮮人にはなにもされていない」と訴えた。
民団の窓口となっている伊賀支部の申載三支団長も、「亡くなった人のためにも、紀州で何があったのかを市史に記載していかなければならない」と語った。
(2009.9.30 民団新聞)