掲載日 : [2009-09-30] 照会数 : 5258
郷里に教育支援40年 全南道民会顧問 李基鶴さん
[ 鶴峰奨学会設立者の李基鶴さん ]
財団奨学会設立で総仕上げ 基金目標10億ウォン
【神奈川】鎌倉市に住む李基鶴さん(82、全羅南道道民会顧問)が3億ウォンを出資し、郷里の全羅南道和順のため財団法人「鶴峰奨学会」を設立してから今年で3年目を迎えた。
今年度は幼稚園児(年間25万ウォン)から大学生(同150万ウォン)まで87人に計2975万ウォンを手渡した。障害者施設にも毎年数100万ウォンを寄付してきており、これまで同財団に費やした金額は3年間で7億ウォンを超えた。
李さんが財団を設立したのは満80歳を前にしてのこと。「40年間にわたる一連の教育事業の最後の仕上げのつもり」だったという。
手始めは郷里にまだ電気も通っていなかったころのこと。子どもたちが心おきなく勉強に打ち込めるようにと、校舎を建てるための敷地を寄贈した。当時はまだ李さんにゆとりがあったわけではなく、甘んじて多額の借金を背負った。
中学受験に合格しても入学金のやりくりができないという子どもがいると聞くや、いたたまれずになんとかやりくりして100万円を送金した。当時、日本では女性事務員の月給が4500円の時代だったという。このほか、テレビやパソコンといった家電も、日本国内で出回って間もない高価な時代に数台ずつ送った。
李さんはいま、韓国で人蔘エキスの生産工場を経営しており、事業で得た利益を教育資金に回すことができる。だが、苦しかった時代のことは、いまも忘れていない。常に質素な生活を心がけ、せっせと財団に回す資金を捻出している。当面の基金目標は10億ウォンだという。
(2009.9.30 民団新聞)