掲載日 : [2003-04-16] 照会数 : 2333
趙章恩のおもしろ韓国IT事情 <7> 「ネティズン」(03.4.16)
[ DAUMの懸賞コミュニティー ]
ネットにくぎ付け
オンラインコミュニティー世論動かすまでに
生活に大きな影響
「一時もインターネットから離れられないあなた。あなたは廃人です」
これは某移動通信社の広告をパロディーしたネット流行語。自らを「廃人」と呼び、インターネットの海にどっぷりはまっているネティズン(ネット+シティズン、韓国ではネットユーザーをこう呼ぶ)は多い。
インターネットなしではもう韓国を語れないぐらいネットは日常的なものになった。年齢、職業を超え、インターネットのない生活は考えられない。
食品からチケット、車、保険など、すべての商品がインターネットでもっと安く簡単に買える。映画、音楽、マンガなどのエンターテインメントもネットの方が断然利用しやすい。
特に韓国人の生活と価値観に多大な影響を与えたのが、「オンラインコミュニティー」だ。
最初、オフラインでの活動を補うためのものだったが、時間と空間を越え集まりやすい便利性のため、今ではオンラインにしか存在しないコミュニティーも数え切れないほど多い。
韓国最大ポータルサイトの「DAUM」(http://www.daum.net)もカフェと呼ばれるコミュニティーが一番人気があり、一日一億以上のページビューがあると言う。
最近はただ感想を述べるだけのコミュニティーより、共通した趣味を持ち、お互いに情報や意見を交換しながら育つ専門分野のはっきりしたものが増えている。
化粧品の安いショッピングサイトから政治的な発言まで、誰も気にせず正直に自由に意見を言えるはけぐちになっている。
わざわざ場所を移動することなく、好きな時に参加でき、自分の意見にすぐ反応してくれるスピード感ある展開になるためオンラインコミュニティーは勢力を拡張させ、個人の生活に変化を与えるだけでなく、世論を動かす力にまでなっている。
ワールドカップの時のあの市庁前応援も、オンラインコミュニティーで1人2人集まったものが自然に何百万人もの規模に広がった。
とにかく「あっという間」より早いのがインターネットでの情報の拡散だ。
不親切だったり、客を騙したりするとたちまちネットで噂が広まり、店の1軒2軒潰れるのは珍しいことでもない。逆にコミュニティーを上手く利用して繁盛したところも数知れない。
害虫撲滅会社の「CESCO」、この会社の害虫撲滅Q&A掲示板。「国会にうじゃうじゃいる害虫はどう退治すればいいんですか」との質問に「私達も初めて見る害虫なので、サンプルを採集し送ってくれれば各種装備で分析し退治法開発します」と答える。
1日1000件もこんな変な質問が上がってくるが、100%丁寧に面白く返事を書く。この掲示板のお陰でCESCOはファンクラブまで抱えた有名企業になった。
各オンラインコミュニティーではこの掲示板の傑作集をまとめて配ったり、絶対返事の書けないような質問を考え出そうと団体で頭をひねったり、絶大な人気を誇っている。
専門家達は「ゲームより中毒性の高いのがオンラインコミュニティー」と指摘しているが、新しいインターネットの文化はコミュニティーから始まるので、目が離せないのが事実だ。
(JIBC会長・IT評論家)
(2003.4.16 民団新聞)