
円安などの影響で韓国経済が苦戦を強いられている中、三星電子がスマートフォン(高機能携帯電話)市場で圧倒的な利益をあげているのをはじめ、現代自動車が新興市場で快走し、ハンファグループが日本向け太陽電池の輸出を増やすなど、韓国企業の健闘ぶりが注目される。
スマホで群を抜く 三星
BRICsで快走 現代自
日本向け太陽電池 ハンファ
米IT(情報技術)調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、今年第1四半期(1〜3月)、基本ソフト(OS)にアンドロイドを搭載したスマートフォンの世界市場における営業利益は合計53億㌦。このうち、三星電子が51億㌦と全体の9割以上を占める圧倒的な強さを見せた。
スマホ旗艦モデルの「ギャラクシー」シリーズの販売が好調だった。ストラテジー社は「製品の魅力に加えて供給網の効率のよさとマーケティングの成功が販売を後押しした」と三星の好調について分析している。
米調査会社NPDディスプレイサーチによると、第1四半期に世界で出荷された9・1型以上の液晶パネル(LCD)の出荷台数は1億6408万台(前年同期比3・6%減)で、このうちLGディスプレーが4461万台と27・2%のシェアを占め、四半期14連続で首位(出荷台数ベース)を守った。出荷台数だけでなく、売上高ベース(50億9800万㌦)でも首位を維持した。2位に三星ディスプレーが続いている。
各国の自動車業界統計によると、主な新興市場のBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)における今年1〜4月の車販売台数は、現代・起亜自動車が85万5000台(前年同期比22%増)でトップだった。これに対して、トヨタは41万6600台(同5・1%減)にとどまり、現代との差は倍に広がった。
韓国自動車産業研究所の関係者は「他の産業分野ではポストBRICsに注目が移行しつつあるが、自動車分野は依然としてBRICsが世界最大の市場で、力強い成長を示している」と指摘する。
現代・起亜自は来年上半期に中国で年産45万台の生産ラインを新たに稼働し、さらに年産30万台の中国第4工場の建設にも着手する。
今年に入ってウォン高円安が急激に進んだが、韓国の自動車部品業界に対する各国自動車メーカーの注文は順番待ちの状況が続いている。韓国自動車部品の輸出額はこの10年間で10倍以上も伸び、11年には231億㌦を達成した。ホンダの場合、今月初め、韓国支社に韓国製部品の購買担当事務所を設置したほどだ。8月には、フォード関係者が訪韓し、電気自動車用部品の追加購入契約を結ぶ予定という。
太陽電池メーカーのハンファグループは今年、日本向けに50万㌔㍗(発電能力ベース)の出荷を計画している。前年比で8倍増だ。その一環として徳島県阿波市に出力2メガ㍗(2000㌔㍗)級の「阿波西ソーラーヒルズ発電所」を建設中だ。
近く完成すれば、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の日本国内第1号となる。年間の発電量は210万㌔㍗で、一般家庭580世帯分の年間消費電力に相当する。
(2013.6.12 民団新聞)