
新型成長モデル示す
朴槿恵大統領は15〜22日、インドとスイスを国賓訪問するとともに、スイス・ダボスでの世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席した。同会議では基調講演を行い、「創造経済」の意義をアピールした。一方で、グローバル企業のトップらと会談し、対韓投資の拡大に注力した。
最初の訪問地インドは12億の人口を擁する世界2位の巨大市場。ITや宇宙分野など先端産業で世界的な競争力を持つ。シン首相との首脳会談では、10年に発効した両国間の包括的経済連携協定(CEPA)の改善や二重課税防止協定の改定に合意し、韓国企業のインド進出拡大の基盤を築いた。今年上半期にソウルで通商担当相会談を開催する。
両国の情報通信技術(ICT)企業関係者らとの懇談会で、朴大統領は「韓国のハードウエア・製品化技術、インドのソフトウエア技術・人材という両国の強みを生かすことで、グローバル市場に向けた共生・協力を進め、創造経済の国際協力モデルを」と期待感を示した。
ポスコ製鉄所建設を可能に
この首脳会談を契機に、地元住民の反対などで停滞していたポスコの一貫製鉄所建設プロジェクト(オリッサ州)に弾みがつく見通しだ。事業が順調に進めば、8年後の22年から鉄鋼生産が可能になる。
双竜自動車の筆頭株主であるインドのマヒンドラ・グループのアナンダ・マヒンドラ会長は、朴大統領との会談で、向こう4年間に1兆ドルを双竜に投資し、新車やエンジンなどの共同開発を進める意向を示した。
韓国大統領として初の国賓訪問となったスイスは、人口800万人程度の小国ながら、優れた科学技術と世界的な競争力、効率的な職業訓練システムと中小企業中心の経済システムを備え、1人当たり国民所得が8万㌦に達する。
朴大統領はブルカルテル大統領との首脳会談で、「スイスの世界的な基礎科学と韓国のITを結びつけた協力関係の発展に期待したい」と述べ、▽金融・中小企業の協力と第3国共同進出▽職業教育および科学技術機関との協力▽気候変化をはじめ国際課題での協力などを内容とする覚書(MOU)を締結した。企業間では、5件・1億7200万ドルの部品・素材調達供給協力事業が決まった。
また、スイスのプライベートバンキング(個人向け資産運用)分野の世界的な競争力を評価した上で、韓国が金融産業を5大サービス産業の1つとして育成する計画を説明し、スイスの金融会社の協力を要請した。
スイスの体系的な職業教育システムに関心を寄せる朴大統領は、ベルン商工業職業学校(GIBB)を訪れ、コンピュータ言語やエンジニアリングなどの授業を参観、学生たちと対話した。
スイスも天然資源が少なく、優秀な人材養成を通じて経済を発展させた共通点があるだけに、両国の教育システムの長所を結びつけ、未来型の人材を養成する協力基盤の構築につなげた。また、韓国のマイスターや卒業者に、留学の道を開いた。
光るアイデア夢叶う社会に
ダボス会議では、最初の全体セッションで「創造経済と起業家精神」をテーマに25分間、英語で基調講演を行い、ITや科学技術と連携した成長戦略に触れ、「創造経済が、世界が抱えている低成長や失業、所得不均衡の問題を解決する道を切り開く」とアピールした。
それとともに、「創造経済を通じた起業や既存事業の革新により、新たな成長エンジンを得ることで、雇用を創出できる。アイデアさえあれば、誰もが起業して夢を叶えられ、所得不均衡も解決できる。韓国はその原動力を創造経済に見いだしていく」と強調した。
また、会議に出席したグローバル企業の最高経営責任者(CEO)らと会い、韓国の経済・投資環境を積極的にアピールし、対韓投資の拡大に努めた。
(2014.1.29 民団新聞)