掲載日 : [2002-11-20] 照会数 : 2467
教員対象に初の公開授業(02.11.20)
[ 阪南高校での「韓国語」授業 ]
実践の共有図る
高校における「韓国語」教育のすそ野拡大へ
大阪府教委
CD教材も近く完成
【大阪】大阪府教育委員会は11日、府・市立高校で「韓国語」の授業を担当している教員を対象にした初の公開授業を府立阪南高校(大阪市住吉区、奥本隆校長)で開いた。これは「韓国語」の教育方法の改善策や一層の普及への取り組みを考えるためのもの。「韓国語」の授業を開設している府・市立高校22校から15人が参加した。
府教委は「韓国語」の統一教材『すきやねんハングル』の試用版を4月に発刊、同時に「大阪府韓国・朝鮮語教育推進連絡協議会研究部会」も組織するなど、センター試験への「韓国語」導入をきっかけに高校における韓国語教育のすそ野拡大に努めてきた。
部会は府・市立の「韓国語」開設校22校で実際に授業を担当している26人で構成。7月から定期的に研究会を開き、お互いの授業実践を交換してきた。
今回の公開授業もそうした研究活動の一環だ。
阪南高校で国際文化コースの一つとなっている「韓国語」を選択しているのは2年生の生徒7人。この日の公開授業は在日同胞の同校教諭である任喜久子さんと、府教委が外国青年招致事業を利用して韓国から招請した指導助手、金智賢さんの2人が担当した。
任教諭が「買い物」で使われる韓国語会話の一節を板書すると、すかさず金さんが読み上げる。さらに教材に則って会話を交わしたりと、2人の息はぴったり。
動物を模した人形や衣服、数字の書かれた手作りのカードなども授業に取り入れるなどして生徒の関心をそらさない。生徒全員で発音の練習を兼ねて韓国の人気歌謡曲「憎くてももう一度」を楽しそうに歌う場面も見られた。
授業参観を終えての意見交換会で、ある教諭は「生徒たちが積極的に授業に参加している。どうしたら楽しく授業を進められるのかを考えさせられた。こうした体験を研究会の中で共有していくことが大事」と話していた。
共通の悩みとなっている教材開発面でも「2人がモデルになっての会話はうらやましく思った。こうした会話をビデオに収録して配ってほしい」といった注文が寄せられた。
こうした声に応えるかのように府教委はこの日、懸案となっていたCDによる音声教材の作製に入ると明らかにした。
録音は26日に行う。来年の1月には阪南高校に続き大学での公開授業も計画している。
(2002.11.20 民団新聞)