掲載日 : [2003-02-19] 照会数 : 2516
趙章恩のおもしろ韓国IT事情<6>「「アバタ」人気」(03.02.19)
[ SAYCLUBアバタ自慢コーナー ]
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趙章恩のおもしろ韓国IT事情
分身で自己アピール…着せ替えに夢中、整形も
「アバタの洋服代のせいで携帯料金が10万ウォンも出た」。
何の話だかすぐピンと来た人はネットマニアに違いない。韓国ではネット上の分身アバタのためにお小遣いを犠牲にするネットユーザーが急激に増え、一時期は「アバタの洋服プレゼントしてくれたらチャットに1時間付き合う」、といった妙なアルバイトまで登場し、社会問題になった。 「アバタ」とは、古代インドで「地上に降りた神の分身」を意味したが、インターネット時代に入り、サイバー上で自分の代わりになってくれるアニメキャラクターを意味するようになった。
ゲームやオンライン教育、チャット、掲示板、メール等に自分を表現する分身として利用する。大きく選択の余地がない既製品アバタと、顔立ちを選び組み合わせていくアバタ、写真を利用しそっくりに作るアバタに分かれる。
紙の着せ替え人形のような2Dアバタを超え、今では立体的で動きがあり感情も持つ3Dアバタが人気だ。
表情も豊かで、ウィンク、手招きなど動作もいろいろ増えた。自分のハンドル名のように、ただサイバー上でどこにでもくっつきまわるアバタではなく、人間同様、アバタ同士で結婚したり、車を買ったり、誕生パーティーを開いたり、結構複雑な社会を構成している。
日本のネットユーザーは個人をアピールすることを嫌い、匿名が多い。韓国のユーザーは全く逆で、とにかく自分をアピールするのが大好き。自分の分身であるアバタに注ぐ愛情もペットに対する以上に熱い。着せ替えはもちろん、髪型も変えれば整形もする。
アバタを可愛く着飾りネット上で人気を集めることで代理満足するユーザーが多い。そのために女性は1着500円もするドレスを毎日買ったり、髪をピンクに染めたり、目を大きくしたり、自分のアバタがチャット部屋に登場する時には紙ふぶきが画面に流れるアイテムを買ったり、男性はサイバー上で花束や洋服をプレゼントし女性を誘う。ユーザー層も小学生から30代後半と幅広い。
アバタのアイテムは各50円〜1000円。ウェブ画面に住民登録番号と携帯番号さえ書き込めば、1〜2秒で携帯にショートメッセージで暗証番号が届き、これを画面に書き込めば決済終了。携帯料金と一緒に月末払えばいい。月5万ウォンまでこれで決済できる手軽な小額決済のお陰で、アイテムショッピングはとどまることを知らない。
2000年11月、チャットサイトである「SAYCLUB」(www.sayclub.com)が初めてサービスしたアバタは当初、本当にこんな物が収益になるだろうかという予想を跳ね除け、今では1日600万円にものぼる売上げを達成している。
ナイキ、アディダスやバービー人形など海外有名ブランドも参入した。アバタ用の着せ替え洋服に自分たちのブランドを入れ高く売る広告兼ブランド戦略を打ち出した。PCで育てたアバタを携帯にダウンロード出来るサービスも登場、アバタにエージェント機能を入れ、メッセージを伝えたり、情報を探してきたりすることも可能だ。
アバタ機能が広がり利用者数や需要も増え、アバタ市場は02年約1000億円に登ると予想されている。ポータルサイトやゲームサイトでもアバタを提供しないところはない。デパートの景品にアバタの洋服が登場したり、自分のアバタを商品にしたり、アバタの存在価値はもう充分認められている。
(JIBC会長・IT評論家)