掲載日 : [2010-05-19] 照会数 : 5024
湖西の渡来文化映像化 オンドル遺構など1年かけ調査研究
大津市の在日2世公務員
【滋賀】近江(現在の滋賀県)は渡来人ゆかりの地として知られる。渡来人は琵琶湖の東・西沿岸に住み着き、農耕、養蚕、機織りなど、韓半島から高い技術や文化をもたらした。こうした事実を広く知ってもらいたいと、地元大津市在住の同胞が湖西地域の渡来文化について1年間かけて調査、研究した成果を映像化した。
企画、撮影、編集とも在日2世の高秀男さん(65、守山市役所勤務)。近江地域の渡来文化については多くの関連書籍が残されているが、高さんは「映像ならば、誰もが簡単で、わかりやすく、興味が持てるのでは」と考えたという。
高さんが居住する地域は唐崎。地名からして渡来人と関係があるのではと考えていたが、誰に聞いても明快な答えが返ってこなかった。それならば自らの足で調べてみようと思い立ったのがきっかけだった。
調査の結果、唐崎は大津京時代の船着き場「唐崎津」から来ており、ここに住む加羅の人々がここから都に出向いていたことがわかった。映像にはこのほか、大津北郊の穴太遺跡から発見された7世紀前半のものとされるオンドル遺構、当時の渡来人の先進技術がうかがえる瀬田の唐橋(出土した橋脚遺構を元に復元した想像図)、新羅系神社「白髭神社」などを収めている。
高さんは研究の結果、県名の「シガ」という呼び方は、「韓半島の新羅を意味しているものではないか」と個人的に推測しているという。
(2010.5.19 民団新聞)