
兵庫県宍粟市…学校給食に提供も
【兵庫】韓国から過疎化の進む兵庫県宍粟(しそう)市に移り住んできた文相権さん(46)は、仲間と一緒に有機農業に取り組んできた。地元の人たちの健康のためにと、損得抜きに野菜づくりに打ち込む姿が地域の共感を広げている。
文さんは知人から1800平方㍍(田んぼ3枚、畑2枚半)の田畑を借り受け、農薬や化学肥料をいっさい使わないで人参、白菜、大根、サンチュ、ニンニク、タマネギ、キャベツ、シシトウなどの農作物を育てている。
農薬を使わないため、野菜には虫がつく。見つけると、文さんは一つひとつピンセットで慎重に取り除く。
土作りのために使用する鶏糞は餌に農薬が含まれている恐れがあるからと、市販のものは使わない。文さんが家で飼っている4羽の鶏が排泄したものだけだ。畑にまく水もゴミが入っているからと川の水は使わず、現場から200㍍離れたところにわき出る名水「ふれあいの水」をリヤカーで運んでくるこだわりよう。
文さんは、「僕の作った野菜は元気がいい。ザワザワと話すのです。私の味です。体にいい野菜です」と語る。実際に手に取ってみると、身が引き締まっており、香りがことのほか強い。食べてみると、トマトも酸味が少なく、甘い。エゴマは新鮮な味が口いっぱいに広がった。
有機野菜は収穫量が限られているが、時々は給食センターにも出荷している。地方から注文があれば、宅急便で送っている。問い合わせは文さん(℡0790・74・0921)。
(2011.8.31 民団新聞)