
愛娘失った悲しみ韓国語学習で癒す
【奈良】在日2世の金汶呈さんは66歳の大学生。天理市の天理大学国際学部韓国・朝鮮語学科に通い、孫に近いほど年の離れた学生たちと一緒に学んでいる。
韓国語は96年、延世大学語学堂で学び、上位の6級まで進んだ。自宅のある伊丹市内で韓国語教室を開講していたところ、JR宝塚線の脱線事故で次女(当時34)を失った。ショックから咳が止まらず、教室を閉鎖。一時、家に閉じこもる生活が続いた。気持ちを切り替えなければと予備校に1年通い、社会人枠で天理大学に入学した。
韓国語は大学の交換留学生制度を利用して昨年から1年間、韓国外国語大学で学び、「書き言葉」に磨きをかけた。3月の卒業を前に、いまは天理教詰め所に泊まり込み、卒業論文の作成に追われている。事故で犠牲になった次女のことはいまも忘れたことはない。「ありがとう」「ごめんなさい」と毎日のように語りかけ、心の癒しとしている。卒業したら、悲しみを乗り越えて伊丹市で再び韓国語教室を開講することにしている。
(2012.1.18 民団新聞)