
大和文華館特別企画展「朝鮮の美術‐祈りと自然」が8月12日まで、奈良市の同館で開かれている。
高麗時代の青磁や金属器といった工芸品の文様は、水辺の柳の下で遊ぶ鳥や空に舞う鶴などが好まれた画題だった。これらは繊細な線で表され、静謐な美が生み出された。朝鮮朝時代に入ると、動植物のユーモラスとも見られる姿が、おおらかで力強く描かれるようになった。
今展では統一新羅、高麗、朝鮮朝時代の絵画や陶磁器、金工などを通じ韓半島の身近な自然の中に見いだされた美と、信仰の祈りが込められた装飾の美しさを紹介する。
「信仰・祈りの世界」は金銅飛天形飾金具(統一新羅)、青磁九龍浄瓶(高麗)、羅漢図(高麗)ほか。「自然に見いだされた美」は鉄砂青花葡萄文大壺(朝鮮朝)、煙寺暮鍾図(伝安堅筆、朝鮮朝)などを展示している。
特別出展として舎利や仏像を納めるための容器や厨子、香炉など仏教工芸品ほか、水鳥たちが戯れる情景が描かれた高麗青磁の陶板も展示する。 特別講演「高麗時代の仏教絵画‐その特異性について」は7月15日14時から。講師は菊竹淳一さん(九州大学名誉教授)。日曜美術講座「工芸品における高麗時代の自然景表現」は8月5日14時から。いずれも会場は講堂。
開館10〜17時。月曜休館(16日の祝日は開館、翌17日休館)。一般600円、高校・大学生400円、小学・中学生無料。問い合わせは同館(℡0742・45・0544)。
(2012.7.4 民団新聞)