掲載日 : [2010-05-26] 照会数 : 4199
国際合同調査国の公式発表文
[ 国際民軍合同調査団が発表した北韓魚雷の動力装置 ]
小型潜水艇が魚雷攻撃
国際軍民合同調査団による哨戒艦沈没の調査結果公式発表文(全文)は次の通り。
□冒頭発言
民軍合同調査団は国内10専門機関の専門家25人、軍専門家22人、国会推薦専門委員3人、米・豪・英・スウェーデン4カ国の専門家24人が参加し、科学捜査、爆発タイプの分析、船体構造管理、情報分析の4つのグループに分けて調査活動を実施した。
この発表内容は、調査団に参加した国内外の専門家たちが科学的・客観的な接近方法に基づく検証過程を経て引き出した結果である。
□現在まで海底から引き上げた船体の変形、事故海域から収集した証拠物の分析結果
天安艦はガスタービン室左舷下部から感応魚雷の強力な水中爆発により、船体が切断され沈没したものと判断される。
□沈没原因が魚雷攻撃を受けたものと判断される理由
▽船体損傷部位を精密計測し、分析したところによれば、衝撃波とバブルジェット効果により、船体の竜骨が艦艇建造当時と比較し上方に大きく変形し、外板は急激に折られ、船体には破断した部分があった。
主甲板はガスタービン室内装備の整備のための大型開口部周囲を中心に破断し、左舷側が上に大きく変形しており、切断されたガスタービン室隔壁は大きく破壊、変形していた。
艦首、艦尾の船底が下から上に折れているのも水中爆発があったということを立証する。
▽艦艇内外部の表面を綿密に調査した結果、艦艇が左右に激しく揺れるのを防ぐスタビライザーに現れた強力な圧力の痕跡、船底部分の水圧およびバブルの痕跡、熱痕跡がない電線の切断などは、水中爆発による強力な衝撃波とバブルジェット効果が艦艇切断、および沈没の原因であることを示している。
▽生存者と白 島海岸哨兵の証言を分析した結果、生存者はほとんど同時に爆発音を1、2回聴取し、衝撃で倒れた左舷の警視兵の顔に水がかかったという証言、白 島海岸哨兵が2、3秒間、高さ約100㍍の白色閃光(せんこう)の柱を観測したという証言内容などは、水中爆発により発生した水柱現象と一致した。
▽また、死体検案の結果、破片傷と火傷の痕跡は発見されず、骨折と裂傷などが観察されるなど、衝撃波およびバブルジェット効果の現象と一致した。
▽韓国地質資源研究院の地震波と空中音波分析の結果、地震波は4カ所で震度1・5規模で感知され、空中音波は11カ所で1・1秒間隔で2回感知された。地震波と空中音波は同一の爆発源であり、これは水中爆発による衝撃波とバブルジェット効果の現象と一致する。
▽数回にわたるシミュレーションの結果によれば、水深約6〜9㍍、ガスタービン室中央から左舷へ約3㍍の位置で、200〜300㌔㌘規模の爆発があったものと判断される。
▽白 島近海の潮流を分析した結果、魚雷を活用した攻撃が妨げられることはないと判断した。
▽沈没海域から魚雷と確定できる決定的な証拠物として、魚雷の推進動力部であるプロペラを含む推進モーターと操舵(そうだ)装置などを回収した。
これら証拠物は、北韓が海外輸出の目的で配布した魚雷紹介資料の設計図に明示された大きさと形態が一致し、推進部後部内側の「1番」というハングル表記はわれわれが確保している北韓の魚雷表記方法とも一致した。
このような全ての証拠は、収集した魚雷部品が北韓で製造されたことを確認させた。
また、このような結果は一部で継続的に提起されてきた座礁、疲労破壊、衝突、内部爆発とは全く関連がないことを認めさせるものである。
□結論
沈没海域で収集された決定的証拠物と船体の変形形態、関係者の証言内容、死体検案結果、地震波・空中音波分析結果、水中爆発のシミュレーション結果、白 島近海の潮流分析結果、収集した魚雷部品の分析結果に対する国内外専門家の意見を総合すると、
▽天安艦は魚雷による水中爆発で発生した衝撃波とバブルジェット効果により切断、沈没し
▽爆発位置はガスタービン室中央から左舷3㍍、水深6〜9㍍ほどであり
▽兵器システムは、北韓で製造した高性能爆薬250㌔㌘規模の(弾頭を持つ)魚雷と確認された。
□合わせて、5月4日から活動してきた5カ国の多国籍連合情報分析タスクフォースにより確認された事実は次の通り。
▽北韓軍はロメオ級潜水艦(1800㌧級)約20隻、サンオ級潜水艦(300㌧級)約40隻とヨンオ級(130㌧級)を含む小型潜水艇10余隻など、合わせて約70隻を保有しており、今回、天安艦が受けた被害と同一規模の衝撃を与えることのできる総爆発量約200〜300㌔㌘規模の直走魚雷、音響および航跡誘導魚雷など多様な性能の魚雷を保有している。
▽このような事実と事件発生海域の作戦環境などを考慮すると、このような作戦環境条件で運用する水中兵器システムは小型潜水艦艇と判断される。
また、西海の北韓海軍基地で運用されていた一部小型潜水艦艇とこれを支援する母船が、天安艦を攻撃する2、3日前に西海の北韓海軍基地を出港し、天安艦攻撃の2、3日後に基地へ帰港したことが確認された。
▽また、他の周辺国の潜水艦艇は全て自国の母港または周辺で活動していたことが確認された。
▽5月15日、爆発地付近で底引き網漁船により収集された魚雷の部品、すなわちそれぞれ5個の順回転及び逆回転プロペラ、推進モーターと操舵装置は、北韓が海外へ武器を輸出するために作った北韓製武器紹介の冊子に示されているCHT‐02D魚雷の設計図面と正確に一致する。この魚雷の後部推進体内部から発見された「1番」というハングル表記は、われわれが確保している別の北韓製魚雷の表記方法とも一致する。ロシア製、中国製魚雷はそれぞれ自国の言語で表記する。北韓製CHT‐02D魚雷は音響航跡および、音響手動追跡方式を使用し、直径が21インチ、重量1・7㌧で、爆薬は250㌔㌘に達する重魚雷である。
▽このような全ての関連事実と秘密資料の分析により、天安艦は北韓製魚雷による外部水中爆発の結果、沈没したとの結論に達した。また、以上の証拠を総合するとき、魚雷は北韓の小型潜水艦艇から発射されたということ以外に説明することはできない。
(2010.5.26 民団新聞)