掲載日 : [2009-10-15] 照会数 : 4224
読んでみたい韓国絵本

「あめ じょあじょあ」は、日本を代表する絵本作家の一人、田島征三さんが初めて韓国の人気若手作家とコラボレーションした作品。
「どうしてあめは降るの」という疑問に答えてくれる。降ったあめが水蒸気になり、空へとのぼって、そして…。
ぐるぐるまわる水の循環を楽しい物語で紹介している。今にも飛び出してきそうな子どもたち、あめに打たれて元気になるカエルやカタツムリ、顔の描かれた水蒸気などのかわいい絵が、自然の様子を生き生きと伝えている。
親子で楽しめるが、特に子どもたちにはこの絵本を通して、身近な科学に興味を持ってくれたらと思う。
文=イ・ミエ
絵=田島征三
訳=おおたけきよみ
(光村教育図書、℡0 3・3779・058 1)。定価1500円 (税別)。
「しろいは うさぎ」は、済州島の人々に歌い継がれてきたわらべ歌を元に作られた絵本。済州島で見られる黒い溶岩の石垣のすき間や、かやぶき家根をおおう縄の粗い網目は、強風にも倒れないための工夫がなされている。
青く広い海では、いつも笑顔の母親が海にもぐってウニなどを捕まえる仕事をしている。済州島では昔、男が漁に出て命を落とし、残された女と子どもは多かったという。絵本では優しくも力強く生きる母親と、その愛情に包まれながら暮らす女の子の日常の風景が映し出される。石垣で囲まれた墓や、女の子を見守るように描かれた岩山の表情からも父親の存在が感じられる。
文・絵=クォン・ユン ドク
訳=チョン・ミヘ
(福音館書店、℡03・3942・1226)。定価1200円(税別)。
「いたずら五にんぐみ オチョグニ」は、韓国の宮殿や都市の城門の屋根に、魔除けの意で配置されている焼き物像(オチョグニ)の5人が登場する。
人騒がせなサム、二枚舌のクリ、酔っぱらいのチョ、偽物作りのソン、皆殺しのサゴたちのしでかすいたずらに怒った「てんのくに」の王様は彼らをとらえ、人々をいじめている「ゴン」をつかまえる命令を下す。
知恵をしぼってゴンをつかまえに行くが、最後に逃してしまった5人。再び、王様にとらえられ罰を与えられた。それは宮殿の屋根の先にのぼり、ゴンを見張って、人々を守るという罰だった。
文・絵=パク・ヨンチ ョル
共訳=星あキラ、キ ム・ソンミ
(瑞雲舎、℡03・5449・0653)。定価1500円(税別)。
(2009.10.14 民団新聞)