掲載日 : [2009-10-28] 照会数 : 4303
<読書>韓国語の敬語入門 ドラマから学ぶ韓日比較
本書のサブタイトルに「テレビドラマで学ぶ日韓の敬語比較」とある通り、両国のテレビドラマ58本、会話は390例にのぼる。
敬語といえば、難しいと思う人が少なくないだろうが、「冬のソナタ」や「がんばれ!クムスン」など人気ドラマという身近な題材からその比較を通じて、韓日両国を代表する敬語比較の研究者が双方の敬語の相違点や特徴についてわかりやすく迫っている。
日本語の敬語があらたまった場面でしか使わないという点で非常に形式的だが、韓国語はもっと実質的で敬語の本意に近い、と指摘する。
日本語の敬語は、言葉を通じて対人関係をいかに円満に解決するかに主な目的があり、気を遣うことになる。これに対して、韓国の敬語使用において最大の基準となるのは、年齢の上下の概念だ。
日本では家族同士の会話で敬語はあまり使われないが、韓国では幼い頃から礼儀として家庭で敬語のしつけが行われる。また、メールや手紙などによる意思伝達の場合、日本語では丁寧体を使う点でも違いを見せている。
家庭や職場、学校、世代間などさまざまな状況での使用法を列挙しており、敬語の学習だけでなく、似て非なる文化の理解にも役立つ。章ごとに掲載された「コラム」は、現代韓国語を知るうえで興味深い。
(韓美卿・梅田博之著、大修館書店1900円+税)
℡03・3295・6231
(2009.10.28 民団新聞)