掲載日 : [2010-07-14] 照会数 : 4200
<読書>中国は北朝鮮を止められるか 中朝「愛憎」の60年を追う
韓国海軍哨戒艦「天安」が北韓の魚雷攻撃で沈没してからすでに100日がすぎ、同事件の国連安全保障理事会提起から1カ月以上になる。安保理は9日、ようやく北韓を間接的に非難する議長声明を出した。名指しでの北韓非難に中国が終始「反対」の姿勢を崩さなかったためだ。
北韓の最大の理解者、支援国が中国であることはよく知られている。だが、両国の間に何が起きているかは、ほとんど明らかにされていない。「中朝愛憎の60年を追う」をサブタイトルとする本書は「北朝鮮は中国で何をしているのか」「一三〇〇㌔の接点」「貿易と食糧、油」「戦争が築いた関係」「薄くなる個人的関係」「二回の核実験と中国の失敗」「中国は北朝鮮をどうするのか」の7章からなり、今後の両国関係にも言及。
中国に対して、「アジアの大国として北朝鮮との関係を『普通の二国間関係』に変えていくべきだ。両国の重要な会談や合意は、内容を細かく公表してほしい。朝鮮戦争以降の外交文書も出来る限り公開し、両国にどんな交渉、支援、摩擦があったのかを明らかにするべきだと思う」と提言。「こうすることによって、北朝鮮は自立せざるをえなくなり、中国も『やっかいな隣人』に費やすエネルギーが減少する。両国にとってもプラスになるはずである」と付言している。
五味洋治著
晩聲社(1500円+税)
℡03・5283・3721
(2010.7.14 民団新聞)