掲載日 : [2010-07-28] 照会数 : 4405
芸術が結ぶ絆の物語 多胡さんが企画の朗読音楽会
本紙連載の作家、多胡吉郎さんの企画構成による朗読音楽会「わたしの歌を、あなたに‐柳兼子、柳宗悦、南宮璧、国と民族を超えた永遠の愛と友情の物語り」が8月29日、京都の宇治市生涯学習センターで開かれる。
1919年の3・1独立運動が武力弾圧され、対立と憎悪がもっとも厳しかった植民地時代に、芸術への愛をもとに、奇跡のように心を寄せ合い、絆を結んだ人たちがいた。
柳宗悦は宗教学者で、民芸運動の父として知られる。宗悦の妻で、アルト歌手の柳兼子は、夫の理想に共鳴し、悲しみに打ちひしがれた朝鮮の人たちに、歌によって愛と勇気を贈ろうとした。そして、2人の考えに共感し、朝鮮の側から手を差し伸べた若き詩人の南宮璧。音楽を愛した南宮は、兼子の歌を朝鮮の人々に届けようと奔走した。
1924年に開館した朝鮮民族美術館は、朝鮮の美術は朝鮮になければならないと信じる宗悦の理想が具現化したもので兼子、南宮とともに、3人が手を携え進めてきた夢の帰結点だった。
当日は兼子が1920年と21年に朝鮮公演で歌った曲目の一部を再現するほか、宗悦が朝鮮への愛情を込めて綴った文章の朗読と柳夫妻を支えた南宮の詩や日記が朗読される。
歌は児玉祐子さん(メゾ・ソプラノ)、宗悦役に劇団京芸の小池貴史さん、南宮役は同志社大学文学部在籍の留学生、李炳裕さん、解説進行役は多胡さんが務める。
開演14時。チケット前売り1500円(当日2000円)。チケット・問い合わせは尹東柱記念碑建立委員会・紺谷(℡0774・24・7094)。
(2010.7.28 民団新聞)