掲載日 : [2010-08-25] 照会数 : 4544
<新刊>奥深い世界ていねいに 『ポジャギ‐韓国の包む文化』
中島恵著(白水社2200円+税、℡03・3291・7821)
近年、日本でポジャギの関心が高まっている。材料を求めに、韓国に行く人たちもいるほどだ。 だが、ポジャギの日本での歴史はまだ浅い。本格的な日本での登場は、1999年に発売された刺繍・ポジャギ作家、金賢姫さんの『韓国のパッチワークポジャギ』(文化出版局)以降だという。
本書は03年に初めてポジャギと出会った著者が、05年から約3年間かけて資料を収集し、韓国や日本で関係者に取材をしてまとめたもの。
ポジャギの成り立ちや歴史、ふろしきとの比較、現代ソウルでのポジャギ事情に至るまで、幅広く取り上げている。
さらに著者自身が、韓国の麻の産地である安東や韓山村、福島県の「からむしの里」を訪ね、ポジャギに使う布にもスポットを当てることで、人間が衣類を着用したときから始まった布の歴史も垣間見ることができる。 ポジャギは、チマ・チョゴリなどを縫った余り布を利用して作ったもので、1500年ほどの歴史を持つ。第6章「韓国女性の祈り」では、朝鮮王朝時代における女性たちの生活に触れながら、女性たちのポジャギに込めた思いを紹介。
また、朝鮮王朝時代と現在のポジャギとの比較、幅広い用途に関する記述など、奥深いポジャギの世界を知ることができる。
(2010.8.25 民団新聞)