掲載日 : [2010-10-20] 照会数 : 4221
<読書>「韓流」と「日流」 「学び合いの時代」へ提言
日本で「韓流」ブームが巻き起こっていくのとシンクロするように、韓国でも日本文化がブームとなっていった。「日流」と呼ばれるが、日本ではあまり報道されていない。
「日韓大衆文化の申し子」を自任してきた著者(ソウル生まれ。一橋大学准教授)は、「韓流と日流は、日本と韓国の関係を大きく改善させていく力を秘めている」と確信している。
本書は、文化現象から韓日関係の過去・現在・未来を読み解き、「韓流」と「日流」の歴史的意義について考察。これまでの相互反目、相互軽視、相互不信の関係から、「相互発見」を通じて、両国における対韓・対日認識も飛躍的に改善される傾向を見せていると評価する。
「日韓新時代」=「日韓相互学び合いの時代」に向けて、「重要なことは、相手を過剰に意識して競争モードに埋没するのではなく対話を通じて、何を学び、何を学ばないかを議論し、共通の課題について、共に悩み、共に考え、知恵を出し合うことで、答えを見つけるプロスセスこそ大切」だと提言している。
なお、済州島の海辺に日本軍が掘った洞窟について、「朝鮮半島上陸作戦を目的」にしたものと伝えているのは間違い。金日成について「抗日戦争を闘っていた将軍」との記述など、いくつか違和感を禁じ得なかった。
クォン・ヨンソク著 NHK出版(1100円+税)
℡03・3780・3317
(2010.10.20 民団新聞)