掲載日 : [2010-11-10] 照会数 : 4044
高麗美術館秋の企画展 親子連れに照準
韓半島の歴史と思想
逸品150点から学ぶ
【京都】高麗美術館(上田正昭館長、京都市北区)の所蔵する貴重なコレクションを通じて韓国・朝鮮の歴史と思想を学ぶ秋季企画展が同館で始まった。今回はこれまでの企画展とは趣向を変え、初めて子どもたちの視線で展示し、解説を加えたのが特徴だ。期間中、親子連れの観覧を想定したイベント「ぎゃらりぃとーく」も行われている。
今回、展示したのは古代日本にも多大な影響を与えた高句麗、百済、新羅、伽耶諸国をはじめ、高度な仏教美術を誇った高麗、朝鮮朝の各時代を代表する陶磁器や螺鈿、仏像、印刷物、文房具など約150点。展示案内にはすべてルビがふってある。
韓半島と日本の密接な関係を考えられるようにと、慶州の石窟庵にある仏像と同じ形をした鉄造如来座像や、高麗時代の梵鐘「貞右十三年」銘も展示した。なかでも、故人の生前の役職や功績、家族構成などを記した朝鮮朝時代の「青花墓誌」や、亡くなった人が死後の世界で幸せに暮らせるようにと願って一緒に葬った小さな壺や人形が、来場者の関心を集めていた。
見学者に聞くと、多くが「職員の説明がとても分かりやすかった」と話している。企画展の狙いは成功だったようだ。20日には「青磁や白磁とは?」「高句麗と高麗は違う国?」といった素朴な疑問を話題にしながら研究員と気軽にトークできるコーナーも設けられる。当日は午後2時から40分程度の予定。同館では「この機会に親子連れで見学を」と呼びかけている。
同館コレクションは合わせて1700点余り。鄭詔文さんが生前、私財を投じて日本全国から集め、88年に開館した。多岐にわたる収蔵品は年に4,5回の企画展を通じて順次紹介している。 今回の秋季企画展は12月23日まで。開館時間は午前10〜午後5時。一般500円、大高校生400円、中学生以下無料。
問い合わせは同美術館(℡075・491・1192)。
(2011.11.10 民団新聞)