
『シルム』は、韓国の相撲のこと。シルムの日には、村中の人たちが集まり、チャンサ(力士)たちの力と技を楽しむ。 最後に残ったのは、山のように体のでっかい赤のチャンサと、なつめの実ほどちっちゃい青のチャンサだ。
でっかいチャンサが投げようとするが、ちっちゃいチャンサが、ひらりとかわす。息は、はあはあ、油汗たらたら。見守る人たちもつばを飲み込む。さて、天下一のチャンサになったのは赤、青のどっち。
シルムは、昔から韓国の人々に親しまれてきた伝統的な競技だ。大勢の人が集まるので、もち、あめ、クッパといった食べ物屋や、ノリゲ、靴などの雑貨を売る露天商も出る。
チャンサたちの真剣な眼差しと、村人の生き生きとした表情が見事に描かれている。
作=キム・ジャンソン、絵=イ・スンヒョン、訳=ホン・カズミ。定価1500円(税別)。問い合わせは岩崎書店(℡03・3813・5526)。
(2011.4.27 民団新聞)