

ナノテク権威の金京淑教授・人気講座
「古代の弓も知恵の結晶」
ナノテクで世界的に認められている在米韓国人科学者の金京淑・米ブラウン大学教授(機械工学科、60)は、科学的に韓国文化の素晴らしさを説明する手作りの教材を講座に用い、受講生たちの人気を集めている。
金教授は同大学工学部の基礎必須科目「力学と振動」の講義で、645年に高句麗の安市城で楊万春将軍が、高句麗に攻め入った唐の太宗の目を矢で射ったという一説を用いた後、弓の作動原理を工学的に究明し、世界的にも韓国の弓が優れている根拠を示した。
実験で使用した韓国弓の弦の長さは120センチ、英国の長弓180センチ、日本の弓2センチに比べて短いが、射程距離は2、3倍長く、最大1㌔まで飛ぶことを確認した。
韓国の伝統的な「角弓」は、水牛の角と牛の腱、竹やクヌギの木などを使った複合弓で、異なる材質を合わせることで強度が増し、大きな力が生まれるのが特徴だ。体型にあまり左右されずに、遠くまで飛ばすことができる。
また金教授は、韓国の弓は湾曲部の頂点が2カ所あり、1段目、2段目の反発力で矢を加速させることを明らかにし、「推進力を高めるための、昔の人の知恵」と話した。
「弓だけでなく、エミレの鐘、亀甲船、鮑石亭のような韓国の文化遺産が科学の原理を基盤としている」と話す金教授は、エミレの鐘の音が西洋の鐘と異なり、遠くまで響く原理を究明した「アドバンス・ダイナミックス」という教材を作成し、活用している。
金教授はこの教材を米国全域に広めるため、米工学教育協会で発表した。
(2012.2.8 民団新聞)