
済州島の人々の暮らしを記録した姜萬保さんの写真集『母(オモニ)たちの済州島』がこのほど、大阪の東方出版から発売された。70年代から90年代にかけて撮影した島民たちの姿が収録されている。
ハルモニが火掻き棒でかまどに薪をくべる昔の台所や、ぬかるんだ地面を歩くため、地面より一段高い石をつなげて敷いた踏み石はセマウル(新しい村)運動以降、ほとんど見られなくなった。
キセルを片手に、道ばたにしゃがみこんで休息するハラボジのはにかんだような笑顔、済州島の伝統的な石垣から顔をのぞかせて微笑むハルモニを見ているとなぜか懐かしく、心穏やかになる。 厳しい環境の中でも逞しく生きてきた島民たちの息づかいが聞こえてくるような写真集だ。
定価1890円(税込み)。問い合わせは東方出版(℡06・6779・9571)。
(2012.2.29 民団新聞)