東日本大震災の直後、悲しみの中で一気に書いた192編の詩を収めた李承信さんの詩集『君の心で花は咲く‐隣人・被災地の友に贈る192の歌』がこのほど、飛鳥新社から刊行された。
李さんの母親は歌人の故孫戸妍さん。韓日間の平和を祈る歌を詠んできた。皇居で催される「新年歌会始」に招待されたり、青森の六ヶ所村に歌碑が建立されるほど、日本との関わりは深い。
「人類として誰もが遭うかもしれない自然災害に見舞われたその境遇を、母が慰めたいと思わぬはずがない。母の代わりとなって、そして、私自身のほとばしる気持ちを被災者の皆様に伝えなければと、祈り、胸に降り積もる詩句を書き留めた」
心があるとしたら
国にも心があるとしたら/それは人の心の集まったものだろうか/長い列を見ながらそう思う
苦難を乗り越えようとする人たちにとって、李さんの温かい言葉の数々は、傷ついた心を癒し、励ますことになるのでは。
定価1300円(税込み)、ハングル対訳付き。問い合わせは飛鳥新社(℡03・3263・7773)。
(2012.3.14 民団新聞)