
高麗美術館の特別展「朝鮮考古学のパイオニア 有光教一展‐我が心のふるさとに捧ぐ」が4月1日から6月3日まで、京都・北区の同館で開かれる。
元高麗美術館研究所長の有光教一さんは1907年、山口県生まれ。京都帝国大学(現京都大学)で考古学を専攻し、31年に発足した「朝鮮古墳研究会」助手として慶州へ赴任。「慶州邑南古蹟群」の皇吾里第16号墳や、路西里第215号墳の発掘調査に携わり、41年からは朝鮮総督府博物館主任を務めた。
45年8月の日本敗戦後、日本人のほとんどが引き揚げる中、朝鮮駐屯米軍政庁文教部顧問として残留を命じられ、46年6月に博多港へ引き揚げるまでに、日本人考古学者として韓国初の国立博物館(現国立中央博物館)開館、慶州壺 塚や銀鈴塚など韓国人の手による古蹟発掘調査を支えた。有光さんの熱意は、103歳で生涯を閉じるまで続いた。
同展では、有光さんの人物像を探り、これまで未公開だった解放前の朝鮮古蹟調査の動向を示す写真、図面など、貴重な考古資料を5部構成で紹介する。
開館10時から17時。休館月曜日(ただし、4月2日、30日は開館)。一般500円、大高生400円、中学生以下無料。
同館研究講座「有光教一先生と高麗美術館・鄭詔文氏、朝鮮への想い」=5月26日13〜14時半/佛教大学四条センター。聴講料1000円(予約不要)。定員150人。 問い合わせは同館研究所(℡075・494・2238)李、片山。
(2012.3.14 民団新聞)