
脱北者の怒り、悲しみに迫る
5月上映へ
定住先の韓国で直面する脱北者の厳しい現実を描いた韓国映画「ムサン日記〜白い犬」(パク・ジョンボム監督、127分)が近く、日本でも公開される。
脱北者を表す「125」から始まる13桁の固有の住民登録番号。最近まで、これが定職に就くうえで大きな壁となっていた。主人公の「スンチョル」がようやくありついた仕事は時給数千ウォンでこき使われる違法なポスター貼り。
一方、脱北仲間から法外な手数料を徴収し、北韓に送金する友人の闇ブローカー「ギンチョル」の懐は対照的に豊かだ。
ギンチョルに反発して貧しくともひたむきに生きようとするスンチョルだが、不器用さが災いしてポスター貼りの仕事をクビになってしまうと、スンチョル自身の心の中である変化が生まれる。衝撃的なラストシーンは、純粋さだけでは生きていけない韓国社会のありようを告発している。
北朝鮮難民救援基金の加藤博理事長は「脱北者の怒り、悲しみ、憤りが重たく伝わってくる」と述べた。ムサンは北韓と中国の国境の街。5月中旬から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次ロードショー公開される。
(2012.4.12 民団新聞)