
朝鮮王朝の創始者、太祖・李成桂の肖像画が、朝鮮朝時代の御真(王の姿を描いた絵)としては初めて、国宝に指定されることになった。
御真に描かれた太祖は、王の平服である青い袞竜(こんりょう)の御衣(黄色や赤の絹製で、胸や背中、両肩に5本の爪を持つ竜の模様を金糸で施した衣服)と、翼善冠を着用し、正面を向いている。
現存する朝鮮朝時代の王の正式な御真のうち、全身を描いたもので完全な形で残っているのはこれが唯一で、芸術性や希少価値が高いと評価されている。哲宗(第25代王)の御真は全身を描いた軍服姿だが、半分が焼け落ちた状態、また英祖(第21代王)の御真は半身を描いたもの。
太祖の御真は、1872年に当代最高の画家とされる趙重黙、朴基駿、白殷培などが、1688年に描かれた太祖の御真を元にして描いた。記録によると、太祖の御真は1398年、1410年、1688年に描かれているが、いずれも残っていないという。文化財庁は今後、30日間の予告期間を設け、各界の意見を聞いた上で、文化財委員会の議決を経て、国宝に指定する方針だ。
(2012.5.9 民団新聞)