本書は、韓日関係の歴史と現状に通じた研究者とジャーナリストが、新聞やテレビなどでも真面目に論じられている通説から、巷でささやかれている俗説までを検証。これまでほとんど議論されることのなかった両国関係の現実を、「感情」に流されることなく「論理」によって正面から論じたもの。
「『韓国の感情vs.日本の論理』という構図は、傲慢で、誠実でない。大人気ない態度だ」とし、「問題を解くためには、まず、問題を適切に設定する必要がある。不適切に設定された問題は解けないし、そもそも解いてはいけない」と強調。韓日国交正常化以降、「まったく新しい局面を迎えている日韓関係」について、「韓国の論理vs.日本の論理」として「適切に」問題を設定しなければならないと提言する。
「座談会の前に‐『親日』派大統領が竹島に上陸した本当の理由」「座談会①竹島問題でようやく見えてきた問題点」「座談会②慰安婦問題の解決に向けた道を探る」「座談会③韓国と日本、それぞれの『感情』と『論理』」「座談会の後に‐『国際社会』に開かれた日韓関係」「新たなステージのために‐領土問題・慰安婦問題の構造は越えられるのか?」の6章からなる。
両国協力関係を真に実りあるものにしたいと考える人にぜひ読んでほしい本である。
浅羽祐樹/木村幹/佐藤大介著
中央公論新社(880円+税)
℡03(3563)1431
(2013.3.20 民団新聞)