
韓国人の風刺マンガ家、鄭仁敬さん(京都精華大学マンガ学部カートゥーンコース非常勤講師)が、東京で初の個展を開催した。主催はNPO法人京都国際マンガ家会議。
今回はわが身を明治時代に活躍したフランス人漫画家、ジョルジュ・ビゴーに置き換え、韓国人の目で見た、日本の世相を辛口で風刺した最新作30数点を展示した。題して「いま(現代)ビゴーが見た日本!!」。
テーマは改憲、原発、「慰安婦」など。「憲法いじめ物語」(13年7月)は、「世界中から愛されてきた憲法」が、時の権力者たちの手で八つ裂きにされている現状を風刺した。また、〞オマケ〟をいっぱいつけて世界各国の大統領や首相に日本の原発をトップセールスする姿に、「それって誰の閉店セールだったのかな」と注釈をつけた。
鄭さんは、「明治時代にビゴーに見えていたものが当時の日本人に見えていたら、後の周辺国までを巻き込んだ犠牲はなかったかもしれない」と、風刺マンガに秘められた役割の重大さを強調した。73年、ソウル生まれ。淑明女子大学史学科卒業後、京都精華大学でマンガを学び、博士学位取得。08年に京都市芸術新人賞、コバウマンガ賞特別賞(韓国)。
(2013.7.31 民団新聞)