
地域の活性化と多文化共生の街作りを目的に、東京・新大久保「コリアタウン」地域の有志らが企画した「新大久保ドラマ&映画祭2014」の公式発表会が11月29日、当地の「K‐Stage O!」で開かれた。来年3月下旬の開催を目指している。
願いを託す映画祭
韓国も協力、3月開催きめる
往時の活気を再び取り戻そうと開催を企画した新大久保語学院院長で、「新大久保ドラマ&映画祭」実行委員会代表委員長を務める李承さんは、「20年前、この地域は恐くて暗いイメージだったが、韓流ブームのおかげで明るい街になり、店舗経営者らは恩恵を受けてともに成長してきた」と切り出した。
だが、昨年から状況は一変。韓日関係が急速に冷え込み、新大久保地域では反韓デモが繰り返され、客足が遠のいた状態が続いている。それでも現在、新大久保には平日で6000人から7000人が訪れ、休日に至っては1万人を超える底堅さがある。だが、これで甘んじていては多文化共生の夢がしぼむ。
李さんは「新大久保地域は少しずつ活気を失い、お客さんが減り、商売をやっている人たちは苦しい時期を過ごしてきた。その中で、この街を少しでも変えようと、若い人たちから『映画祭を開催したらどうか』という声が上がった」と経緯を説明した。
6月20日、K‐Stage O!で「新大久保ドラマ&映画祭」実行委員会を発足。これまで何度も会議を重ねてきた。 「私たちは映画祭に関しては素人。本当にうまくいくのか、と不安を感じながらも一生懸命、頑張ってきた。日本の商店街の皆さん、地域住民の皆さん、韓国の方々が一緒に力を合わせて一つになり、この街を少しでも良くして行こうという目的でいるので、必ずうまくいくと信じている」と力を込めた。
同委員会事務局長の原田徹さんもこう語る。
「韓流という特定のものに関心を持つ方が、一堂に集まる場所というのは日本でもあまり例がない。韓国ドラマ、映画または韓国に関連するさまざまな商品、サービスを行う企業に新大久保のプロモーション価値を再認識してもらうために、参席してもらうことを目的として、われわれ実行委員会、事務局は数カ月間にわたって話し合ってきた」
10月には釜山国際映画祭に3人を派遣し、同映画祭実行委員長、韓国コンテンツ振興院、韓国映画振興委員会などを訪問、協力を要請した。その後、上映する映画作品の選定に入り、年内には選定を終え、来年1月中〜下旬にラインナップを発表する予定にまでこぎ着けた。
この日、韓流10周年実行委員会(横田博委員長)、新宿区地域文化部(加賀美秋彦部長)、新大久保商店街振興組合(諏訪信雄理事長)、東京韓国商工会議所(金光一会長)ら協力団体多数が激励に駆けつけた。
広報大使に韓流スター
また「新大久保ドラマ&映画祭」の広報大使を務める韓流スター、キム・シフさんからビデオメッセージによる「新大久保ドラマ&映画祭」の意義について紹介があった。
発表会終了後、韓国のアカデミー賞「2013年大鐘賞」4部門を受賞し、来春早々にもシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国公開されるイ・ファンギョン監督の「7番房の奇跡」の特別試写会も行われた。
(2013.12.11 民団新聞)