掲載日 : [2003-09-26] 照会数 : 2634
<読書> よくわかる焼肉・韓国料理の歴史
読者の疑問に答える、楽しく食す隠し味に
鄭大聲 著
(旭屋出版、1600円+税)03(3267)0865
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焼肉・韓国料理を歴史的、科学的、文化的側面から体系的に分析した。韓国料理が辛くなった理由や焼肉メニューの語源など、読者の日ごろの疑問に一通り答えてくれるはずだ。
こうした幅広い知識は韓国料理をもっとおいしくいただくための隠し味になるだろう。
韓国料理の奥深さを反映してか、本書で取り上げたテーマは幅広い。大豆もやしやエゴマなどの野菜については、それぞれ栄養学的な分析からおいしい食べ方まで解説が行き届いている。調味料やお酒についてもかなり専門的。
全編通して在日同胞の築いてきた外食産業としての「焼肉文化」を誇りに思い、さらに発展させていきたい、との著者の熱い思いが伝わってくる。
ホルモンの語源を「放るもん(捨てるもの)」としていることに異論を唱えたのも、貶められたとの思いからだろう。著者は精力の代名詞としてのホルモン説を採用している。
各章でメニュー開発のヒントとなる提案をしているのも親切。これは本書が韓国料理店の経営者を念頭に置いているためだが、もちろん一般読者にも参考になる。