掲載日 : [2003-09-26] 照会数 : 2510
<読書>韓国歴史漫歩
各地に日本人の痕跡…両国関係考えさせる
1958年生まれの著者は、留学生時代に韓国の田舎の村々を訪ね歩くなかで、近代における日本の植民地時代の痕跡を見聞きし、日本人にとってこの100年の歴史とはなんだったのかを考えるようになったという。 本書は、『月刊韓国文化』に98年4月号から2001年3月号まで3年にわたり連載した『韓国歴史漫歩』に加筆修正したもの。
韓国の片田舎に刻まれ埃をかぶっている日韓の物語に息を吹きかけてやれば、2つの民族の間に横たわる重苦しくてやっかいな感情の絡まりを、少しはほぐすことができるのではないだろうか。そのような思いで始めた取材の旅は、3年間、ほぼ4カ月に1度の割合で行われた。江原道・鉄原(「三八度線の北、最前線の町へ」)から始まり済州島(「島に刻まれた日本軍の遺物」)で終わる。
大都市・有名観光地は登場しない。今は廃れていても、できるだけ伝統的な町や村に重点を置いた。韓日の歴史にまつわる縁故を訪ね歩き、植民地時代およびそれに先駆けて朝鮮(韓国)各地に移り住んだ日本人の物語をも甦らせることにより、改めて韓日関係の過去・現在、そして未来を考えさせる。
神谷丹路著
(明石書店、2200+税)03(5818)1171
(2003.9.17 民団新聞)