掲載日 : [2004-09-08] 照会数 : 6945
金メダル効果 アーチェリー注文殺到(04.9.8)
三益スポーツ
アテネ五輪のアーチェリーで韓国は男女団体、女子個人と3個の金メダルを獲得する大活躍ぶりを見せたが、その陰の立役者が韓国のアーチェリーメーカー、三益スポーツ(李鳳載社長)であった。選手たちの大活躍で三益への注文が50を超す国々から来ている。
三益スポーツは京畿道の金浦市に工場をもち、20人ほどの社員が弓作りを行っている。もともと李社長は紳士服店を営んでいたが、90年にピアノ部品メーカー・三益ピアノの故李孝益会長から誠実さを買われ、弓の製造事業部を譲られたのが弓作りの始まり。
初めはレジャー用のアーチェリー市場を開拓したものの需要が少なく、98年から方向転換し、選手用のアーチェリー市場に乗り出した。しかし、選手用の弓は100回、1000回引いても同じ弾力性が要求され高度な技術を要するので、認知されるまでが大変だった。米国や日本のメーカーが主導権を握る市場で、選手たちもこうした海外製品に憧れ、国産の弓を使おうとはしなかった。
技術の向上に専念しながらチャンスを待った。そんな折、カムバックした金水寧選手が99年に三益の弓を使っていい成績を収めると、三益の弓が注目され始め、前大会のシドニー五輪と今回のアテネ五輪で韓国代表が三益の弓を使って金メダルを獲得するや、ブランド品としての地位を揺るぎないものとした。
年間1万5000本の弓を作り、30億ウォンの売上を計上するまでに成長した。
「金メダルを取った選手のおかげ」と語る李社長は、98年から弓1本につき20㌣を別途に積み立て、飢えに苦しむアフリカの人々たちを助けるため毎年、慈善団体に寄付している。
(2004.9.8 民団新聞)