掲載日 : [2007-11-08] 照会数 : 3800
金真須美さん歌と朗読講演 大阪でコンサート
在日韓国人3世作家の金真須美さん(46・大阪府豊中市)は先月、大阪府立文化情報センターさいかくホールで日本人演奏家らと「音楽と言葉で綴る物語〜言の葉コンサート」を開いた。参加した市民130人は楽しい一時を過ごした。
同コンサートは芸術を通して人権問題を考えるために、金さんが文学作品を音楽を交えながら読み上げる「朗読講演」という独自の手法で行っている。94年に第12回大阪女性文芸賞受賞の小説「贋ダイヤを弔う」と、詩「お母さん、私どこの国の人と結婚してもいいよね」の2作を朗読した。
「お母さん…」は、実の娘に聞かれた話を詩にしたもので、3世である自身の体験や、母親としての戸惑いなどにも触れている。演奏曲は「イムジン河」「別れの曲」「星に願いを」など14曲を披露した。
参加者の一人は「在日韓国人の心に触れられた」と語った。
(2007.11.7 民団新聞)