掲載日 : [2007-09-05] 照会数 : 3391
韓日演劇キャスト手たずさえて 両国の3都市で上演
[ 長谷川孝治さん ] [ 朴根亨さん ]
青森県立美術館 交流促進へ共同作品
青森県立美術館は韓日演劇人たちの交流を促進する青森県日韓演劇交流事業で、同県の演劇人と韓国の劇団による共同作品「ソウルの雨」を今月と来月、青森、東京、ソウルの3都市で上演する。
「ソウルの雨」は、長谷川孝治・青森県立美術館舞台芸術総監督が脚本と演出を担当。演出協力は韓国で注目を集めている劇団「コルモッキル」代表の朴根亨さん。キャストも韓日合同になる。 物語は1943年の京城(現ソウル)が舞台。日本人男性と恋に落ちた韓国人の女性が、日本の敗戦と韓国戦争の混乱のなかで、歴史の闇に飲み込まれてしまうが、64年の時を経て2人の子孫が新たな関係性を生み出す。
長谷川さんは「この作品では、人は人を大事にするということを考えた。韓国人は日本人がすでに無くしてしまったものを持っており、強い気持ちや濃さがある。それは日本人にとって必要なものです。その部分を感じ取ってほしい」と話す。
「ソウルの雨」では韓国語、英語のシーンは日本語の字幕、日本語のシーンは韓国語の字幕付きで上演される。また、ソウル公演は、ソウル市で開催されるソウル公演芸術祭2007に参加、東京公演は第62回文化庁芸術祭参加公演となる。
〈青森公演〉14〜16日=青森県立美術館シアター(青森・青森市)。一般前売り2000円ほか。〈ソウル公演〉28〜30日=Small hall of ARKO Theatre。
〈東京公演〉10月19〜21日=シアターグリーン(東京・豊島区)。一般前売り3000円ほか。 問い合わせは青森県日韓演劇交流実行委員会事務局(℡017・783・5243)。
(2007.9.5 民団新聞)