掲載日 : [2008-07-09] 照会数 : 3966
在日2世作家金鶴泳の実像に迫る 「歴史資料館」で企画展
[ 遺品などを収めたショーケースとパネル展示 ]
在日2世の元芥川賞候補作家、金鶴泳さんにスポットをあてた第4回企画展「金鶴泳を知っていますか」が、3日から韓国中央会館別館内の在日韓人歴史資料館で始まった。金さんは作品で自らの吃音、民族、父親という3つをモチーフになぜ、人間は苦しむのか、生きる意味とはを追い求めてきた。代表作に芥川賞候補にも挙がった「石の道」「夏の亀裂」「冬の光」「鑿」などがある。
今回の企画展では、写真とパネルを使って群馬県での出生から85年に46歳で自死するまでの短い生涯をたどり、金さんが作品に込めた深い精神世界を探訪している。
ショーケースには金さんの代表作の一つ、『凍える口』の自筆原稿が展示されている。マス目を埋める整った字体からは金さんの几帳面な性格がうかがわれる。このほか愛用のペーパーナイフやパイプなどを収めた。これら展示品の数々は、群馬県立土屋文明記念文学館の協力を得ている。
関連企画として8月2日、坂上弘さん(日本文藝家協会理事長)が「同世代作家として、友として」と題して講演するセミナーが午後2時から。参加費1000円。9月6日には午後3時から読書と酒の会‐「『凍える口』の朗読と金鶴泳を語る」が予定されている。参加費1500円。いずれも事前申し込み制。
同企画展は9月27日まで。資料館は日・月曜日と日本の祝日が休館。問い合わせは℡03・3457・1088。
(2008.7.9 民団新聞)