仁川発 戸田郁子 わが家が仁川に引っ越して、今年で3年になる。仁川と聞くと、国際空港しか思い浮かばないという方もいるだろうが、私が住むのは港町の方だ。鎖国していた朝鮮王朝が1883年に開港した港町には、今も近代の痕跡が色濃く残る。 ここに引っ越すきっかけを作ってくれた人が、仁川...
このコラムも今回で最終回です。最後に南北両方の子どもたちが大好きで、長きにわたり読み継がれてきたロングセラー絵本、『いっしょにごはんたべよ』を紹介しましょう。 むかし話でもないのに、南北両方の子どもたちが知っているというのには、わけがあります。原文は、北朝鮮で1957年に出版されたペク・ソクの『はさみむしの四兄弟』に収録されたお話だ...
今回は、キム・ドンソンの絵本、『かあさん まだかな』を紹介しましょう。 前々回(第37回)の『クリムのしろいキャンバス』のなかで、作者が国内で「ボローニャワークショップ」という、半年に及ぶ研修を受けてからボローニャ国際児童図書展に挑戦し、見事に優秀賞を受賞したと書きましたが、覚えていますか? 現在その「ワーク...
韓国独自の想像上の生きもの、「トッケビ」がでてくる絵本はすでに紹介しましたよね。今回は韓国で怪物としてよく知られている「プルガサリ」が登場するむかし話絵本、『プルガサリ』を紹介しましょう。 むかしむかし、山奥にハルモニがひとりで住んでいました。ある夏の日、ハルモニは体のあかをこねて黒いかたまりをつくります。 ...