夏休みに入り、オリニたちが豊かな自然の中で川遊びやキャンプファイヤーに胸をわくわくドキドキさせている。初めて会った仲間でもひとときを一緒に過ごせばすぐ友だちに。民団ではサマーキャンプを子どもたちの大きな成長の機会ととらえ、近隣との合同開催にも力を入れている。
青年会東京(李政訓会長)のオリニサマーキャンプにはオリニ80人が参加。1〜3日、栃木県那須塩原でスタンプラリーやプール遊びなどのプログラムを楽しんだ。開村式には婦人会東京本部の河貴明会長が訪れ、激励の言葉をかけた。
民団東京は新宿(高隆博支団長)と渋谷(金保雄支団長)の両支部が合同。20日、奥多摩を流れる多摩川の支流で鱒のつかみ取りとフィールドアスレチックを楽しんだ。オリニの参加は新宿が18人、渋谷は8人。保護者を含め総勢84人で歓声をあげた。
昼時には両支部が持ち込んだホルモン、サムギョプサル、サンチュで食事。民団東京の安容範副団長が乾杯の音頭をとった。
5県から参加
民団千葉(金鎭得団長)、長野(朴永大団長)、山梨(鄭郁団長)は一昨年から毎年、3県一緒に開催してきた。今年は新たに栃木(南四郎団長)と、愛知(鄭博団長)からも2支部が加わり5県合同。オリニ合わせて44人が5日までの3日間、自然環境に恵まれた山梨県八ヶ岳少年自然の家で共同生活を楽しんだ。
千葉の張恒星事務局長は、「単独で開催できない地方も、合同ならば開催できる。子どもたちにとって、仲間は多ければ多いほどいい」と話す。 長野の金美恵子事務局長も「子どもたちは遊んでいるうち、すぐ打ち解ける。また会ったねと再会を喜ぶ姿も見た」と言う。4日は栃木の韓相榮事務局長からテコンドの手ほどきを受けた。夕方からは6班に分かれて班別の文化発表会を行い、キャンプファイヤーで忘れられない思い出を胸に刻んだ。
民団西東京(全實団長代行)は6日まで3日間、山梨県笛吹市で開催。オリニ22人が参加した。午前中は韓国語の学習を兼ねたクイズ遊びや伝統民俗遊戯。午後からは屋外に出て川遊びなどを楽しんだ。最終日は仲間たちとの再会を約束して帰りのバスに乗り込んだ。
民団愛知(鄭博団長)は7月20日まで3日間、知多半島「美浜少年自然の家」で開催。小・中学生44人とリーダー14人が参加した。リーダーを担う高校生の中にはオリニキャンプ出身者の姿も見られた。
初日は各班にわかれてカレーを自炊。2日目は海水浴を満喫し、夜は肝だめし風のナイトウォークで盛り上がった。最終日はオリジナルの風鈴を作り、光復節での再会を約束しあった。
民団滋賀(朴鍾文団長)は7月26日、草津市の矢橋帰帆島公園内キャンプ場で行った。各支部からオリニと保護者、本部役員、婦人会、青年会ら合わせて30人が参加した。
韓国語と英語の簡単なあいさつを勉強したあと、バーベキューでお腹を満たしたオリニたちは、スイカ割りやプールで1日を過ごした。3姉妹で参加したオリニは「韓国語と英語で名前が言えた」とうれしそうに話していた。
日本人の友人も
民団佐賀(鄭清俊団長)は民団長崎(金亨道団長)と初の合同開催。韓日国交50周年を祝して日本人の友人・知人も誘い合わせての参加だったため総勢120人。唐津市虹の松原宿舎で7月19〜20日の2日間を過ごした
子どもたちは地曳き網やスイカ割り、バーベキュー会を通して友だちの輪を広げた。子ども連れのある若い夫婦は、「民団の行事がこんなに楽しいものだなんて初めて知った。いままでの堅いイメージがすっかり消えた」と喜んでいた。
(2015.8.15 民団新聞)