せっかくの1票、必ず生かそう…各地民団が各級幹部会議
第18代大統領選挙のための在外選挙人投票が12月5日から10日まで土・日を含む6日間、各地公館内の在外投票所で実施される。各地民団は「選挙人登録者すべてが投票しよう」を合い言葉に、公館管内別の各級組織幹部会議を開催している。会議のピークは16日。
各地民団に聞くと、在外選挙人登録を済ませた団員については「だいたい把握している」。これは末端の支部が草の根で在外選挙人登録を呼びかけてきたためだ。
投票の案内は電話作戦とはがきによる周知が基本。民団新潟本部は11月下旬に向けて登録者全員にはがきを発送し、12月に入れば電話で再確認していく方針。洪生子事務局長は、「せっかく登録に協力してもらったのに、肝心の投票日を忘れているかもしれない。申請書の作成を手伝ってあげたときに、投票前にはもう1度教えてねという団員さんもいたから」と話す。
民団岡山は「早く動かないと遅い」とばかり、16日の各級組織幹部会議を前に投票場所を周知する準備に入った。岡山は本来、神戸総領事館の管轄内だが、投票所は総領事館から近い別の場所に変わったための措置だ。孫泰欽局長は「選挙人登録者全員に投票してもらう」と意気込んでいる。
もう一つは投票期間中に重要なイベントをぶつけて、足を運んでもらうという作戦。広域過疎の民団北海道は札幌で「全道忘年会」をやろうとの案が浮上している。実現すれば、同本部としては初の試みとなる。
民団宮城は「第6回世界韓人の日」有功同胞褒章伝授式を12月の投票期間中に、駐仙台総領事館で開催する方向で準備を進めている。宮城だけでなく福島、岩手からも受章者が出ているため、投票かたがたお祝いに駆けつける同胞も多くなりそうだ。
民団静岡の権竒鉉局長は、民団と関わりの薄い同胞でも、韓国教会といった独自のネットワークで投票を呼びかけていくという。
(2012.11.7 民団新聞)