先日、草月いけばな展を観に行った。そこには、ポツンとした小さなものから展示が終わった後は一体どうなってしまうのか心配になってしまうくらい大きなものまで、704人の手による生きた花々があった。
無数にある花からいくつかを選び、自分の個性につなげていく。どれも独自性あふれる素晴らしい作品で、なかにはブロッコリーや畳を使ったものまである。それぞれの人生感や、今おもう心がそのままカタチに反映されていた。素晴らしいものをこしらえた人には会ってみたくなる。気に入った作品が新人賞だったのは少し嬉しかった。
いけばなは繊細なこだわりを持つ、ものづくりの国の粋があってこその文化だと思う。
フラワーの他にもジュエリーや建築・インテリア、グラフィック、プロダクトなどのデザインがある中で、最近気になっているのがカーデザインだ。デザインによって高級感を感じたり、安心感に包まれたり、新車が発表される度にワクワクする。
トヨタの新車「Venza」が発表された。SUVにセダンとワゴンの特性を合わせた独特の外観は、韓国人がデザインを手がけた。昨年から街でよく見かけるようになったFJクルーザーも、また別の韓国人が外観を手がけていたと知ってびっくりした。カーデザインにおいても韓国人は重宝されている。
韓国人の肌がキレイとはよく聞く話だが、美容化粧品をみても美術館の規模をみても、韓国人は美的感覚が鋭いのか、美に対する意識が高いのは間違いなさそうだ。
オトコの顔もリデザインが流行り出す程の、過剰とも言える韓国の美意識が世界をデザインする日も近い?(K)
(2012.11.21 民団新聞)