掲載日 : [2008-05-28] 照会数 : 11003
<全南国体>在日同胞選手を募集…体育会
[ 昨年の第88回国体で入場行進を待つ在日同胞選手ら ]
めざせ!韓国代表の座…在日選手募集
15種目に250人
在日本大韓体育会(朴安淳会長)は、10月に全羅南道で開催される第89回全国体育大会(韓国国体)に、250人規模の在日同胞選手団を派遣する。体育会では国体に派遣する在日同胞選手を募集中だ。
今年の開催地となる全羅南道および麗水は、2012年の万国博覧会、2010年のF1コリア・グランプリなど、世界的なイベントの招致に成功しており、国体がこれらのイベントの前夜祭的な意味合いを込めて開催されることでも注目を集めている。
韓国国体は、各市・道の厳しい予選を勝ち抜いた韓国内の地域代表選手と、17カ国の海外同胞選手が参加する韓国最大・最高レベルのスポーツイベントだ。
国家代表選手も含めた韓国内最高レベルの選手たちと各国の海外同胞選手が互いに技量を競い、交流を深められるこの韓国国体は、在日同胞スポーツ選手にとって韓国人としての民族意識高揚の場であるとともに、韓国の国家代表選手に選抜される大きなチャンスの場でもある。
在日同胞選手団の参加種目は、海外同胞種目として、17カ国の海外同胞が対戦するテニス、ボウリング、ゴルフ、サッカー、卓球、スカッシュ。
また、国内の一流選手と戦う国内競技種目として、水泳、柔道、テコンド、射撃など、計15種目に参加する予定だ。
参加資格は満18歳以上で、日本で3年以上の長期滞在あるいは永住権を取得した者。韓国籍だけでなく、日本籍同胞でも韓民族の血統を継ぐ場合は出場できる。
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引率団長に羅基祖氏
昨年(総合3位)の雪辱を期す
引率団長には羅基祖氏が就任し、さる4月20日の全国地方団長および中央傘下団体長会議の席上で、鄭進中央団長より委嘱状を受けた。
羅引率団長は民団東京本部の監察委員長であり、東京在日全羅南道道民会の会長も務めている。
昨年の第88回光州国体に参加した在日同胞選手団(金順英団長)は、ボウリング女子や卓球などで奮闘し、金3、銀5、銅8のメダルを獲得したが、総合成績では在豪州同胞、在米同胞に敗れ、第3位に終わった。
昨年まで、4年連続総合優勝を果たしていた在日同胞に勝つために、各国同胞とも実力派の若手選手たちをそろえている。特に女子ゴルフなどはプロ予備軍の10代選手も多く参加するなど、各種目とも精鋭の選手を派遣してきた。そのため、体育会ではふたたび総合優勝の栄誉を勝ち取ろうと、全国の民団会館や関係各所に選手募集ポスターを配布するなど、広報活動に力を注ぎ、広く優秀な選手を募集している。
日本のアマチュアスポーツ界で競技活動を行っている優秀な同胞選手は数多いが、本国の国体に参加できることを知らないケースが多い。また、有望な選手の場合、日本代表になるために帰化を要請される場合も少なくない。韓国のスポーツ界は日本以上にレベルが高い種目も多いが、国体の成績次第では韓国国家代表への道も開かれる。
(2008.5.28 民団新聞)