今も代表的な韓菓 『飲食知味方』に出てくる「タシク」というお菓子は、現代でも韓菓の代表的な一つです。茶文化は高麗時代まで普及していました。タシクはお茶うけとして食べるほか、祭祀を執り行う際の供え物として使われ、引き継がれています。 漢字では「茶食...
時の看板 いまも旧街道に 芹川から望んで、頂上部分が雪に覆われた山は、「佐和山ですか?」と通りすがりの人に尋ねると「伊吹山」ということだった。「佐和山はどれですか?」と聞き返すと、彦根駅から展望できる山だと教えてくれた。 石田三成の居城は佐和山にあったが、関ケ原の戦いで破...
釜山~大阪~垂井(4月23日~5月5日) 日本各地、再会喜ぶ 【23日目】(釜山~対馬)いよいよ日本コースへ。対馬への高速船はそれほどゆれることも無く厳原港に到着。歓迎式会場では、比田勝尚喜市長、松原一征・朝鮮通信使縁地連絡協議会理事長...
近年のLCC(格安航空会社)のめざましい成長で、日本の地方都市と釜山を結ぶ路線の新規就航、既存路線の便数も急増。物理的に釜山が近くなることで、親近感も増すのではと期待している。東京在住の私も、札幌に住む家族と釜山での待ち合わせが容易になり、うれしい限りだ。 そんな中、当地を訪れる観光客に季節感ある釜山を楽しんでもらうことが、...
韓国の多彩な文化を日本へ紹介してきた駐日韓国大使館 韓国文化院(黄星雲院長)が5月10日、開院40周年を迎えた。同院は東京・豊島区池袋のサンシャイン60ビル(1979~95年)、港区南麻布の韓国中央会館別館(95~2009年)、2009年5月、新宿区四谷の新庁舎に移転し現在に至る。40年にわたって各種講演会や展示会、映画上映会などの事業を主催、後援してきた...
「朝鮮人街道の面影を残す一本松」 霊仙山(りょうぜんざん)の「多賀清流の里」辺りから、彦根城の南方を流れ、琵琶湖へ注ぐ芹川。 芹橋周辺の足軽組屋敷図には、彦根城の外堀より北側には宗安寺、大信寺などがあり町人の屋敷が並ぶ。そして外堀より南側から芹川の間には足軽組の屋敷が群がってい...
安東~釜山(4月12日~22日) 各地の歓迎に感激 【12日目】(安東・歴史探訪日)曇りのち晴れ。安東市のバスでユネスコ世界遺産の河回村を市の日本人職員、緒方恵子さんの案内で見学。今も人々が生活を続けている民俗村で、両班の暮らしを窺うことのできる瓦葺きの古い建築や...
関係最悪というが穏やかに時は流れ 古都の近代史を研究するため古代新羅の都・慶州にやって来て今年で8年目になる。最初の2年間はアパートで生活し、2013年に「南山洞」と呼ばれる集落に移り住み、現在に至る。南山洞は石仏や石塔、磨崖仏が点在する南山の東麓にある。ここは景観保全のためビ...
緑豆の代りに片栗粉 以前、チャクミョンポッと言って、緑豆の粉で作った麺を五味子茶に入れた物をご紹介しました。今回はその緑豆の麺を使った「トジャンク」です。トジャンとは味噌の古い言葉で、クは汁なので味噌汁を想像する方は多いのではないでしょうか。 で...
当時の面影残す宗安寺と周辺 薄衣(うすぎぬ)で作られた紗帽(さぼう)をかぶり、朱色の礼服である袍(ほう)を身に纏い、二羽の白鷺の文様が刺繍された胸背(きょうはい)と鼈甲(べっこう)の帯をつけた伝朝鮮高官像(でんちょうせんこうかんぞう)は、宗安寺が所蔵している。 その「伝朝鮮高官...