来年4月13日実施の第20代国会議員選挙の在外選挙人登録申請および国外不在者申告が15日から始まった。2012年の在外選挙人登録では在外公館(大使館・総領事館)を訪問しての申請しかできなかったが、今回からインターネットと電子メールおよび郵送でも可能となった。民団では新しい制度についての広報を徹底し、1人でも多くが申請・申告を行うよう案内している。申請・申告期間は来年2月13日まで。
インターネットで容易に
インターネットでの申請・申告は、Eメールアドレスがあれば、パソコンやスマートフォンを利用して、中央選挙管理委員会のホームページ(http://ok.nec.go.kr)で登録申請・申告ができる。
電子メール(ovjapan@mofa.go.kr)と管轄公館への郵送での申請・申告では、公館または巡回領事への申請・申告の時と同様に、本人の旅券の写しと国籍確認書類の写しを添付しなければならない。
だが、インターネットでの申請・申告では添付書類は必要ない。
前回選挙では、全国10カ所(大使館領事部、札幌総領事館、仙台総領事館、新潟総領事館、横浜総領事館、名古屋総領事館、大阪総領事館、神戸総領事館、広島総領事館、福岡総領事館)を直接訪問または巡回領事による申請しかできず、在外公館所在地以外に居・在住する同胞にとっては大きな負担だった。
このために、1人でも多くの同胞の選挙参加を手助けしようと合い乗りバスなどを準備する民団地方本部も少なくなかった。
Eメールアドレスを持っていない同胞でも新たに作りさえすれば、鉄道や高速バス、飛行機(在沖縄同胞)などを使い数時間もかけてわざわざ在外公館までいかなくても、自宅や支部での申請・申告が可能だ。必須項目は「旅券番号」「両親の氏名(ハングル)」「登録基準地(本籍地)」など。
各地民団では、新制度の広報に加えて、パソコンに不慣れな同胞に対するサポートを行っている。
民団千葉支部(鄭東一支団長)は18日、市内在住の高齢者を支部に招き、一緒にインターネット申請・申告に際しての課題を探った。
民団千葉本部は団員の自宅まで直接出向く出張サービスがウリ。これは全支部とも共通している。千葉支部の郭徳久事務部長も「民団に来てもらってもいいし、要請があれば自宅まで出向いてサポートします。一人でも多くの団員に申請・申告してほしいから」と話している。
ちなみに千葉市内からでも東京の領事部まで出向こうと思えば片道2時間はかかるという。
(2015.11.25 民団新聞)