コラム・特集 リスト

風はるか−ぐるっと韓国歴史紀行<39>峠越えの道 聞慶セジェ

 リンゴ畑を見ながら聞慶に着いた。目指すは町はずれのセジェ。鳥も越えるのが難しいとされた峠道。鳥嶺とも呼ばれ、慶尚道方面を嶺南と言うのはこの峠より南の地域だからだ。峻厳な難所として天下に名高く、交通はもとより、流通や防衛を含め、朝鮮随一の要衝の地であった。 多くの人々がこの峠を越えた。都鄙を往復する官吏、褓負商と呼ばれた行商人の隊列、日本...

2014-10-22
2014-10-22
2014-10-08

風はるか−ぐるっと韓国歴史紀行<38>英雄、金庾信将軍の墓

 どの国の歴史にも英雄がいる。韓国(朝鮮)の長い歴史を俯瞰した時、この人も間違いなく五指に入るであろう。新羅による三国統一の牽引者、金庾信将軍(595〜673年)‐。金春秋(武烈王)の外交がいかに卓越したものであれ、戦場で敵を倒し覇権を広げたのは、この人の功あればこそであった。 新羅の古都慶州は、この不世出の英雄の記憶を今も...

2014-10-08
2014-10-08
2014-09-24

風はるか−ぐるっと韓国歴史紀行<37>心理戦の舞台、西生浦倭城

 蔚山から南下して1時間、田舎道でバスは止まった。案内板に従って進み、農家の裏手にまわって驚いた。山の頂きに向け石垣が一直線に伸びている。登り石垣と呼ばれる独特な築城方式だ。 西生浦倭城‐。壬辰倭乱(文禄慶長の役)の際、秀吉軍は朝鮮南岸に30を超す城(倭城)を築いたが、その中で最大規模となる。1593年に加藤清正が築城し、海抜133㍍の山...

2014-09-24
2014-09-24

風はるか−ぐるっと韓国歴史紀行<36>海印寺 憧れの高麗大蔵経

 大邱の西部ターミナルから1時間半もバスに乗り、目的地に着いた。伽耶山の山あいの寺、海印寺。遠路はるばる訪ねたのにはお目当てがある。海印寺が所蔵し、ユネスコの世界文化遺産にも登録された高麗八万大蔵経だ。 一柱門から寺内に入り、鳳凰門、解脱門と進んで本殿の大寂光殿に至る。見どころは多いが、どうしても足早になる。目指す大蔵経の版木は寺の最も奥...

2014-09-10
2014-09-10

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