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団員の福祉向上に寄与−安心・簡単、個人加入より割安

団員の強い要望に応えて

 民団中央本部は12月1日から、GEエジソン生命保険と準備を進めてきた「MINDAN医療保険」を全国的にスタートさせる。医療保険に対する関心が強い団員らの要望にこたえて創設するもので、同保険はこれまで制限されていたパチンコ店や焼肉店に従事する人々にも取扱い条件を緩和し、加入できるようになっている。

GEエジソン生命保険と提携

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創設の趣旨

 日本の公的医療保険制度が改正され、医療を取り巻く環境がますます厳しさを増す中で、民団独自の医療保険の制度化を望む声が全国の団員の中から高まってきた。そこで民団中央本部は、さる2001年7月に開催した「2001年度全国支団長会議」の参加者200人を対象に生命保険に関する意識調査を試みた。

 その結果、「今後充実させたい保険、新たに加入したい保険は?」という設問に対して、トップは「医療費や入院費のための保険」(40・9%)で、ついで「老後の資金準備のための保険」(21・2%)、3番目が「介護に関する保険」(19・7%)の順であった。また、「民団が生命保険を取り扱う」ことに対しては、54・5%が「メリットがある」と回答している。その理由として、「安心して加入できる」「事務手続きが簡単」「個人で加入するより保険料が割安」などがあがっている。

 意識調査から「医療保険」に対する関心が最も強いという結果が出たが、ちなみに2000年に生命保険文化センターが実施した生命保険に関する日本全国実態調査においても、「医療保険」が47・6%とトップにランクされた。同じ結果が出たのはそれだけ「医療保険」への強い関心のあらわれといえよう。

 こうした結果を踏まえ、民団中央本部では民団団員の福祉向上を目的に、民団のメリットを活かした、団員にとって便利で割安な「医療保険」の商品開発をGEエジソン生命保険とともに本格的に取り組み始めた。そして今年9月に開催された「全国地方団長・中央傘下団体長会議」において12月から団体保険「MINDAN医療保険」をスタートさせることが確認された。

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加入取扱制限の緩和

 日本社会においてはなんらかの生命保険に入っている人が大半である。しかし保険によっては、職業や職務内容によって生命保険の各種給付率に差があることから、一定の規制や制限が設けられているケースがあり、入りたくても入れない保険もあった。例えば、多数の在日韓国人が経営しているパチンコ店や焼肉レストランについても、従事する経営者・従業員は保険会社によっては、従来医療保険に加入することができなかった。

 GEエジソン生命保険では今般の「MINDAN医療保険」の導入を契機に職業・職種についての加入制限を見直し、これまで加入できなかったパチンコ店や焼肉レストランの経営者や従業員に対して、次のように取扱い条件を緩和した。

 具体的には、パチンコ業のオーナー・役員は「MINDAN医療保険」に、制限なく入院給付金日額1万円まで加入することが可能になった。(経営者・役員であることの確認のため公的証明書等の添付が必要) また、「MINDAN医療保険」では、これまで加入できなかったパチンコ業従業員および深夜零時以降営業の焼肉レストラン経営者と従業員も、過去2年以内に定期健康診断を受けた人を対象に、入院給付金日額5000円まで加入できるようになった。

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契約者の範囲

 「MINDAN医療保険」の契約者として加入できるのは、在日本大韓民国民団規約(以下「規約」)に基づいた次の人々である。

 第1に、友好団員を含めた民団団員(規約第4条)。

 第2に、民団中央委員会が承認した傘下団体に所属する人(規約第3条、法人も可)。

 傘下団体とは、在日韓国商工会議所、在日本大韓民国婦人会、在日本大韓民国青年会、在日学徒義勇軍同志会、在日本大韓体育会、在日本大韓民国学生会、在日韓国科学技術者協会民団の7団体。

 第3に、前記の団員または傘下団体に所属する者が経営する事業所に勤務する役職員(日本国籍も可)。

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加入の取扱い

 被保険者の資格は、契約者本人とその家族や従業員で、2歳6カ月経過した人から70歳6カ月までの健康な人である。ここでいう被保険者とは「MINDAN医療保険」の保障の対象になる人を指す。ただし、申し込みに際しては、現在の健康状態や過去の病歴などの重要な事柄について告知してもらうことになっており、告知の内容によっては契約できないこともありうる。

 保険期間は10年間で、契約者は被保険者の健康状態にかかわらず、10年ごとに最長90歳まで自動更新が可能である。

 保険料の払込方法は月払で、第1回の保険料は現金で、2回目以降は契約者指定の預金口座からの自動振替により納める。

 保険料は契約時の年齢を基準に男女別に決められ、10年間の保険期間中は同一である。

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多くのメリット

 このほかにもMINDAN医療保険にはさまざまなメリットがある。

 一般的に医療保険といえば、1日当たりの入院給付金日額保障の対象となる入院日数カバーできる病気の種類の3つのポイントがある。

 誰もが関心を抱くところだが、保険に加入している人ですら、保障内容に対して十分な知識のある人は多くないようだ。 まず、1日当たりの入院給付金額だが、どれくらいの保障を目安にすればよいのだろうか。人によってさまざまな捉え方があるだろうが、できることならば、1日当たり1万円の保障額は準備したいものである。なぜなら、自己負担額がそれ以上の額になることもあるからだ。

 「医療保障に対する準備状況と充足感」に関するデータによると、約半数の人が1日当たり保障額は1万円未満で、4人のうち3人近くが「不安」と回答している(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」2001年度)。

 そこで「MINDAN医療保険」では、1日当たり1万円の入院給付金を受け取ることができる「入院給付金日額1万円コース」を用意し、民団員の充足感と安心感に応えている。

 2番目の保障の対象となる入院日数については、どのくらいを目安にすればよいだろうか。できれば短期入院から長期入院までをカバーした内容のものがよい。

 短期入院する傷病や入院の例として、インフルエンザ、はしか、食中毒、ヘルニア、痔など多くのものがある。退院患者の在院日数を見ても4日以内の入院が圧倒的に多いのが現実だ(99年厚生省患者調査)。

 「MINDAN医療保険」の場合、2日以上の継続入院に対して1日目から給付金を受け取ることができる。1泊2日でも初日から保障がついている。

 3つ目のポイントのカバーできる病気の種類については、現在、日本における死因の約6割を占めているのが、ガン、急性心筋梗塞(こうそく)、脳卒中のいわゆる3大疾病によるものである。従って、3大疾病に対する保障が十分な保険を選ぶことが重要だといえよう。

 当然、「MINDAN保険」では3大疾病に対する保障の充実を図っている。

 例えば、ガンによる入院は入院給付金が倍額、3大疾病による入院の場合、入院日数無制限で給付金を受け取ることができる。

 さらに、一般に個人で加入するより割安な保険料があげられる。民団中央本部がGEエジソン生命保険と「無配当医療保険集団取扱協約」を締結したことにより、民団団員とその家族は、個人で一般に医療保険に加入するよりも割安な保険料(マル医集団料率)で加入することができる。(「契約者の範囲」は別項参照)

 「MINDAN医療保険」と同種の「GEエジソンの医療保険」に一般に加入した場合(口座月払)の保険料(10年間累計)を、医療保障重視コースで入院給付金日額5000円を例に比較してみよう。

 一般加入の場合、40歳男性で37万1880円、50歳男性が58万560円、60歳男性が108万9600円となるのに対して、「MINDAN医療保険」ではそれぞれ36万360円、56万3040円、105万9960円と割安になる。

 加えて、1泊2日の継続入院でも退院給付金を受け取ることができるほか、最長90歳まで自動更新により保障を継続できる。契約の際には医師による診査が不要のため手続きがきわめて簡単である。

 死亡保障金額は、加入者のニーズに合わせて2つのコースから選択できる。ひとつは「医療保障上乗せコース」で、入・通院・手術などの医療保障に重点をおいたものである。いまひとつは「死亡保障上乗せコース」で、医療保障としっかりした死亡保障を一つの保険と考える人にぴったりの商品である。

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加入の受付

最寄りの各地方本部・支部で

「MINDAN医療保険」創設キャンペーンを来る12月1日から2003年3月末まで実施します。

 お申し込み・お問合せは、最寄りの各地方本部・支部で受付けています。

(2002.11.27 民団新聞)

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