掲載日 : [2016-08-24] 照会数 : 4775
隠れた「愛国歌」を発見…大倧教独立軍が歌った?
韓国学中央研究院(韓中研)は、独立運動家である希山・金承学氏(1881〜1964)が所蔵していた「愛国歌」歌詞の記録紙を14日、公開した。
A4用紙半分サイズの半紙に書かれたこの愛国歌は、現在の「愛国歌」と同じように4小節と繰り返し部分で構成されている。
1節「白頭山下三千団部一カ所に集まりハンベ様が建国されたわが国万歳」、2節「高くて丸い白頭山はわが民族の気像(気性)で、美しく深い天地物はわが民族精神」、3節「ウラル山から対馬まで水陸数万里わが祖先が楽しまれた安息の場」などの歌詞になる。
特に4節「この気像とこの精神をすべて合わせ苦しくとも楽しくとも国を愛そう」と、繰り返し部分である「無窮花の美しい錦繍江山 韓民族韓民国を長く保全せよ」は今日の愛国歌と似ている。
この記録紙は昨年8月、金承学氏の曽孫子である金ビョンギさんが韓中研蔵書閣に寄託した独立運動資料250点余りの中から出てきたものだ。金承学氏は大韓民国臨時政府学務局長、上海臨時政府機関紙「独立新聞」発行人、臨時政府駐満州陸軍参議部参議長を歴任した。
この愛国歌は「三千団部」「ハンベ様」などの単語と金承学氏の独立運動経歴から、満州などで活動した大倧教系列の独立軍が歌ったものと推定される。「三千団部」は檀君子孫の集まり、「ハンベ様」は檀君を高めて言う大 教の用語だ。
檀国大史学科のハン・シジュン教授は「日帝強占領期の独立運動家が国内外に散らばって、独立運動を展開しながらさまざまな愛国歌が生まれた。今回また隠れた愛国歌が発見された」と説明した。
(2016.8.24 民団新聞)