掲載日 : [2018-08-29] 照会数 : 5869
非核対話促進へ努力…文在寅大統領の慶祝辞(要旨)
分断超えて繁栄築く
文在寅大統領は15日、光復節の式典で慶祝辞を述べた。以下は要旨。
今日は光復73周年であり、大韓民国政府の樹立70周年を迎える非常に意味のある嬉しい日です。独立の先烈たちの犠牲と献身によって、私たちは今日を迎えることができました。心から敬意を表します。
旧韓末の義兵運動から始まった私たちの独立運動は、3・1運動を経て国民主権を求める熾烈な抗戦になりました。大韓民国臨時政府を中心に、私たちの国を私たちの力で建設しようという不屈の闘争を繰り広げました。
親日の歴史は決して私たちの歴史の主流ではありませんでした。わが国民の独立闘争は、世界のどの国よりも熾烈でした。光復は決して外から与えられたものではありません。先烈たちが死を恐れずともに闘い勝ち取った結果でした。すべての国民が力を合わせ、成し遂げた光復でした。
そうして光復のその日、私たちは皆が集まり、声を枯らして万歳を叫びました。私たちはその事実に対して強い自尊心を持って良いでしょう。
大韓民国はわが国民すべてが、各自の場所で力を合わせともに作り上げた国です。政府樹立70周年を迎える今日、大韓民国は世界的に誇らしい国になりました。第2次世界大戦以降、植民地から解放された国の中でわが国のように経済成長と民主主義の発展をともに成功させた国はありません。
世界10位圏の経済強国にろうそく革命で民主主義を生き返らせ、全世界を驚嘆させた国、それが今日の大韓民国の姿です。分断と残酷な戦争、尖鋭な南北対峙状況、絶対的貧困、軍部独裁などあらゆる逆境をはねのけ成し遂げた偉大な成果です。
2日前の南北高位級会談を通じ「板門店会談」で約束した秋の首脳会談が合意されました。来月、私はわが国民たちの思いを集め平壌を訪問することになりました。「板門店宣言」の履行を首脳間で確認し、韓半島の完全な非核化とともに終戦宣言と平和協定にもっていくための大胆な一歩を踏み出すものです。
南北と北・米の根深い不信が晴れるとき、相互間の合意が真に履行されるでしょう。南北間に、より深い信頼関係を構築します。北・米間の非核化対話を促進する主導的な努力も、ともに行います。
私は韓半島問題は私たちが主人という認識が非常に重要であると考えます。南北関係の発展は北・米関係の進展に付随的な効果ではありません。南北関係の発展こそが韓半島の非核化を促進させる動力です。
植民地から光復、戦争を勝ち抜き、民主化と経済発展を成し遂げるまでわが国民は常に最善を尽くしてきました。国民たちが奇跡を作り、大韓民国は公正で正義の国に向かっています。
韓半島の非核化と経済再生という平坦ではない過程が私たちを待っていますが、これまでのように互いの手をしっかりと掴めば恐れるものはありません。
韓半島の平和と繁栄は私たちがどうするかにかかっています。楽観の力を私は信じます。光復を作った勇気と意志が私たちに分断を超える平和と繁栄という真の光復をもたらしてくれるでしょう。
(2018.08.29 民団新聞)