掲載日 : [2017-10-25] 照会数 : 7514
観光もメダル級…平昌の魅力紹介
平昌冬季五輪の開催地である江原道平昌は、ニューヨークタイムズが選ぶ「2016行きたい場所」にランクインした魅力的な都市だ。韓国観光公社では平昌以外に競技会場となる江陵、旌善の観光案内サイト「Now平昌…平昌に行こう」で宿泊、グルメ、歴史文化などの情報を発信している。その一部を紹介する。(詳細は韓国観光公社ホームページ)。
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歴史・文化
地域色豊かな郷土の味
◆江陵船橋荘
江原道地域で最も保存状態の良い朝鮮朝時代の両班家屋で、総建坪が1050㎡に達する。母屋、東別堂、西別堂、悦話堂など9軒の建物が保存され、門の外には活来亭という亭子(あずまや)もある。また、韓屋ステイをはじめ、各種韓国文化体験ができる。
◆大関嶺
大関嶺は、平昌の代表的な特産物である黄太(スケトウダラ)を乾燥させている村。マイナス10度以下の気温で、凍ったり解けたりを繰り返しながら3〜4カ月干すと、黄太が完成する。黄太蒸しや焼き黄太などが食べられる。
◆旌善アラリ村
朝鮮朝時代の旌善の姿を再現した村。伝統家屋をはじめ居酒屋、市場通りなどが再現されている。朝鮮朝時代の有名な物語『両班伝』を紹介するオブジェが設置された「両班伝通り」では、当時の人々の暮らしが見られる。工芸体験や旌善アリランが学べるプログラムもある。
◆烏竹軒
朝鮮朝時代の女流画家、申師任堂と、息子である儒学者、栗谷李珥の生家で、裏庭に黒い竹が生い茂っているところから「烏竹軒」と名づけられた。建物は宝物第165号に指定されており、江陵地域を代表する遺跡。韓国の5万ウォン札には申師任堂、5千ウォン札には栗谷李珥の肖像が使われている。
◆李孝石文化村
韓国を代表する短編小説『そばの花咲くころ』(1936年発表)の作家、李孝石の生家。90年度に文化観光部から「全国第1号文化村」に指定された。水車小屋、可山公園、記念館、そば郷土資料館などがあり、小説の中の背景がそのまま残っている。
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市場
伝統誇るそば料理…多彩な文化芸術公演
◆平昌オリンピック市場
平昌を代表する伝統市場で、常設市場と毎月5と0がつく日に、伝統的な五日市が開かれる。江原道特産品のそば料理が有名で、40年の伝統を誇るそばチヂミをはじめ、そば粉の薄皮巻き、そばきしめんなどが味わえる。
◆平昌蓬坪伝統市場
常設市場と五日市がある歴史の長い伝統市場。短編小説『そばの花咲くころ』(李孝石著)の背景として登場しているので、韓国人には親しみを感じさせる市場でもある。平昌五輪を控えて、そばを使った多彩な料理が開発されている。
◆江陵中央市場
嶺東圏を代表する伝統市場。地上1・2階にある在来市場と地下の水産市場のほか、食いしん坊横丁には、カムジャオンシミ、パッチュッなど江陵を代表する食べ物がいっぱいだ。
◆旌善アリラン市場
1966年から始まり、5日毎に開催される定期市場。山菜や薬草、ジャガイモ、ツルニンジン、ニンニクなどの農産物をはじめ、江原道の地元料理も味わえる。また、アリラン公演やプムバ公演、国楽公演などの多彩な文化芸術公演が市場内で開催されている。
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グルメ
韓屋ステイの体験も
◆5色の蒸しパン
江原道の特化商品の中で最も華やかな食品が蒸しパンだ。ボンメ食品(平昌郡蓬坪面)の甘いこしあんと柔らかいパン生地は外国人にも親しまれており、そばをベースに黒米、カボチャ、ヨモギ、小麦などの天然材料を使っている。
◆コンドゥレご飯
コンドゥレ(高麗アザミ)ナムルを入れて炊いたご飯に、ヤンニョム醤油や、コチュジャン、テンジャンの調味料を入れて食べる江原道の郷土料理。コンドゥレは韓国でも江原道など深い山の奥で自生する山菜で、味は淡白で山菜特有の苦みがない。
◆カムジャオンシミ
江原道の全域で味わえるローカルフード。オンシミとは、団子を意味する江原道の方言でジャガイモで作る。オンシミを使った料理にはオンシミカルグッス、オンシミメミルグッス、オンシミスジェビなどがある。
◆コットゥンチギ
旌善を代表する麺料理。江原道で収穫したそば粉で作ったコシのある麺で、食べる時に鼻の背に当たるほど弾力があるということで名づけられた。水にテンジャンを溶かして沸騰させ、麺と千切りにしたカボチャ、ネギなどの野菜を入れてもう一度煮込み、そこに海苔とヤンニョム醤油などを入れて一緒に食べる。
◆メミルチョンビョン
江原道・寧越地域で有名なソウルフード。江原道の伝統市場ならどこでも味わえる。そば粉と水を混ぜてクレープのように薄く焼いた生地に大根、白菜、肉などの具材を乗せて包んでさらに焼いたもの。作り方は地域によって異なる。
◆チョダンスンドゥブ
江原道・江陵を代表する食べ物。スンドゥブのなかでも本来の味をそのまま生かしている。滑らかなのど越しで、淡白な味そのものが楽しめる。他には豆腐チョンゴルや豆腐盛り合わせなども。
(2017.10.25 民団新聞)